2005年10月31日

恥ずかしき最後の(?)小泉内閣

第3次小泉改造内閣なんてのができたようである。
以下、その陣容をまとめてみた。

第3次小泉改造内閣(黄色地は留任者)
ポスト名閣僚の氏名
内閣総理大臣小泉 純一郎
総務・郵政民営化担当竹中 平蔵
法務杉浦 正健
外務麻生 太郎
財務谷垣 禎一
文部科学小坂 憲次
厚生労働川崎 二郎
農林水産中川 昭一
経済産業二階 俊博
国土交通北側 一雄
環境・沖縄北方担当小池 百合子
内閣官房長官安倍 晋三
国家公安委員長・防災担当沓掛 哲男
防衛庁長官額賀 福志郎
金融・経済財政担当与謝野 馨
規制改革・行政改革担当中馬 弘毅
科学技術・食品安全・IT担当松田 岩夫
少子化・男女共同参画担当猪口 邦子


猪口と安倍の名前が目立つ程度で、
拍子抜けするほど新味のない人選だったりする。

ちなみに、自由民主党の執行部も人選が決まった。
幹事長の武部勤と、総務会長の久間章生がそれぞれ留任し、
中川秀直国対委員長が政調会長に、
細田博之内閣官房長官が国対委員長になったという、
単なる手抜きの人事異動のような決まり方だ。

新聞辞令で名前が挙がっていた福田康夫は、
閣僚にも党幹部にも名前が挙がらなかったため、
ポスト小泉とは見なされなかったと思っていいようだ。
というより、どこから福田の名前が出てきたのかが不思議だ。
昭和の黄門の息子が平成の黄門になれるとは限らないのに。

そういう福田を除いたポスト小泉をそれなりの役につけて
改革方針を競わせる狙いがあると一般的には言われる内閣改造だが、
要するに政治家の自己満足感を顕示したいがための
改革ごっこに御執心なだけの内閣
であって、
一般社会の日常のことはどうでもいいということなのだろう。
改革に名を借りた権力闘争を煽ってそれを喜びつつ
次の首相に対しても隠然たる影響力を持とうという
陰湿きわまりない考え方が生んだ内閣
という言い方もできる。

このおよそ1年弱しか実働しないことが確実な内閣に、
期待できるものは何もない
と思う。
改革競争に名を借りた権力闘争が行われるだけのみみっちい内閣に、
山積する諸問題が解決できるとはとても考えられない。

こんな内閣の成立を許したことを、我々は恥じなければなるまい。
政治家のごっこ遊びにつきあわされる国民の立場など、
ああいうお歴々にはわかるわけもない

政治家は選挙に勝ったら何をやっても良いわけではないのだが・・・。
posted by KAZZ at 19:39 | 島根 ☔ | Comment(0) | TrackBack(3) | 国内政治(内閣・政府)

2005年10月28日

たまにはこういう話を

長崎県北松浦郡小値賀町という町を御存知だろうか。
五島列島の北側に位置する小値賀島など幾つかの島からなる町だ。

Yahoo!地図より 1/75,000 1/150,000 長崎県全域

この町は70km程離れた同県でも規模の大きな都市である
佐世保市との合併問題で揺れた。
2004年8月に行われた住民投票の結果、
僅差で合併しないことに決まったものの、
(合併反対1,297票 対 合併賛成1,243票。町人口3,417人)
町内をほぼ二分した住民投票だけに、住民間に残ったしこりは大きいらしい。

こういう島で、4年前(2001年)に九州を地盤に活動する
インディーズのプロレス団体「華☆激」が興行を開き、
約600名の観衆を集めたことがあった。
当時その「華☆激」に所属していた選手の1人が、
この小値賀を気に入り、「またここで試合を」と思ったそうだ。

その後に上記のような合併問題が発生、
住民投票の結果は合併しないことでまとまったものの、
住民間には軋轢が生じてしまった。
その時に、件の選手が2001年の大会を主催した人にメールを送り、
小値賀のために力を貸したい」と申し出たことから
今回の大会の開催が企画されることとなった。

ちなみにその選手は現在、TAKAみちのくが主宰する
KAIENTAI−DOJOに移籍しており、
大会に参加する選手はこの団体の選手ということになる。

また、スペシャルゲストに新日本プロレス出身の佐々木健介
その妻・北斗晶を呼ぶという話もまとまり、
11月3日の大会開催に向けて準備が着々と進んでいるそうだ。

上記のことを記したのが以下の新聞記事である。

小値賀プロレス:長崎の離島が町おこしに 11月3日開催
(毎日新聞・10月28日)

より詳細な顛末は↑の記事を御覧いただくとして、
こういう話は個人的に大好きだ。
かつてプロレスを愛好した人間として、非常に清々しい気持ちになる
すぐに住民間のしこりを取り除くことは難しいかもしれないが、
一体感のある町を取り戻そうと動く人々がいて、
その人たちの努力で少しでもしこりがなくなる方向に動けば
それだけでこの大会は成功と言っていい
と思う。

小値賀の若者諸君にはぜひ頑張ってもらって、
この大会を盛大に盛り上げられるようにしてほしい。
posted by KAZZ at 19:28 | 島根 ☁ | Comment(6) | TrackBack(0) | その他の話題

2005年10月26日

船場太郎ねえ・・・

1970年代以降の吉本新喜劇において、
二枚目風のルックスと痩身長躯を持ちながら
大胆な芸風で笑いを取っていた
船場太郎という芸人を覚えている人はどれぐらいいるだろう。

これという決めギャグを持っているわけではなかったが、
(強いて言えば「船・・・場太郎です」ぐらい)
むしろその観察眼とセンスに由来する共演者いじりなどで
大いに頭角を現し、一時は座長も務めた実力者である。

1980年代末期の吉本新喜劇再編の際にも
重鎮としてしばらくは舞台に立っていたが、
1991年になって新喜劇を辞し、大阪市議会議員に転身した。
以後4期を務め、議長に就任したこともある。

そんな船場太郎が、このほど行われる大阪市長選挙への出馬を表明した

思わぬ対抗馬の出現に関淳一現市長も戸惑い気味らしいが、
果たして船場太郎が大阪市長になったとして、
いったい何ができるというのだろうか


恐らく船場には船場なりの考えがあるのだろうと思う。
曲がりなりにも大阪市議を4期務めてきた人物である。
ましてその間、タレント活動はしていないらしい。
真面目に活動をしてきたものと推測される。
それはそれで良いと思うが、ただでさえ難題の多い昨今の大阪市政を
船場が何処までまとめ上げられるのだろうか


いずれにせよ、選挙をやってみなければわからないが、
俄然注目度を上げる必要は出てきたと言えるかもしれない。
posted by KAZZ at 19:57 | 島根 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 地方自治一般

2005年10月24日

続・ホワイトバンドについて考えてみる

ちょっと前に「ホワイトバンドについて考えてみる
という表題のエントリを書いたが、今回はその続きを。

今更の感もあるが、毎日新聞が、
ホワイトバンドの趣旨説明不足による批判が出ている
という内容の記事を載せている。

ホワイトバンド:趣旨説明不足で購入者から批判(毎日新聞)

記事の内容はリンク先を読んでもらうとして、
私の意見は、以前のエントリにも書いた通りである。
別にそんなシリコンの腕輪を購入して装着する必要はない
記事中の弁護士氏のコメントではないが、
意思表示したければ、白い布を腕に巻いたっていい
その程度でできることなのである。

私も貧困はある程度なくすべきだとは思うが、
少なくとも現時点で事務局に協賛している団体の一部には
安易に乗れない団体もある
と思うので、
(敢えて特定の団体名を列挙することはしないが)
少なくとも、あのシリコンの腕輪を買って着ける気は起きない
もし、どうしてもその意思表示をする必要があるというのなら、
もっと違う方法をとるであろう。

よくよく内容を調べもしないで買った挙げ句に
募金のつもりで買ったのに、などと憤るのも良いけれど、
せめて事前に、何を訴えているかぐらいは
できる範囲で良いので調べておいた方が良いのではないか

そうすれば、ひょっとしたら買わなくて済んだかもしれない
それでもなお、この運動の主目的が
貧困撲滅に対する募金集めであるかの如く読み取れたのだとしたら、
それは彼ら事務局の表示方法に問題があるということになる


ともかく、こういうものにお金を出す時は、一度冷静になった方が良い。
posted by KAZZ at 22:09 | 島根 ☁ | Comment(2) | TrackBack(1) | 国内事件・社会

2005年10月21日

議員年金、廃止へ

年金

私も仕事柄、これにまつわる実務をやったことが何度かあるが、
これをもらうのもなかなか大変なようである。
実際にもらえる金額というのは、人それぞれに違うが、
これが支給開始される年齢は徐々に引き上げられている。

また、会社勤めをしている人の場合は、
一般的な厚生年金の他に、厚生年金基金にも加入するわけだが、
この基金が最近では解散統合などにより再編されている。
私などは先日、解散した基金から
分配金の受け取り方を選択しなさいという通知が職場宛に来た。

このように、年金を巡る情勢が徐々に悪化する昨今において、
国会議員の年金、いわゆる議員年金の廃止が話題になっている
(ちなみに、正式には「国会議員互助年金」というのだそうだ)

元々与党側は、将来的に公的な年金に統合することを目標に、
それまでの間は以下に列挙するような暫定的措置を講じることを
案として出していた。

・議員OBへの支給額を最大1割削減する。
・現職議員の納付月額を3割増やす。


一方、野党のうち民主党は、以下のような案を出していた。

・議員OBへの支給は継続するが、その支給額を従来の3割減とする。
・在職3年以上の現職議員については、既納付額の半額を返還。
・上記2項は2007年度から実施。
・在職3年未満の現職議員については、納付額を返還しない。
・納付金の払い込みは2005年度中に停止。


で、与党側は民主党案を「現実的でない」、「国庫負担増につながる
などとして反対していたのだが、どういうわけなのか、
つい先日になって一転して即時廃止に方向転換してしまった
来年の通常国会に法案提出することで意見がまとまったらしい。

これに対して民主党は、昨日(20日)午後、
衆議院に議員年金廃止法案をいち早く提出した

議員年金に関しては主導権を握りたいという目論見があるらしい。

与党内では、自由民主党の方はともかくとして、
公明党にはどうも未練たらたらの雰囲気も残っているらしく、
実際にこれが本格的な賛同を得られるかどうかはわからない。

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posted by KAZZ at 20:59 | 島根 ☔ | Comment(3) | TrackBack(2) | 国内政治(その他)

除名

先の国会で郵政民営化法案の採決の際に
反対票を投じた自由民主党議員のうち、
解散後に相次いで設立された2つの新党に参加した
9人の現職及び前職の国会議員について、
自由民主党は、党からの除名を発表したようだ。
以下、Yahoo!JAPANのヘッドラインから引用してみよう。

綿貫、亀井氏ら9人除名 自民、離党届は不受理(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051021-00000187-kyodo-pol

<引用開始>

 自民党は21日午後、党本部で党紀委員会(森山真弓委員長)を開き、前国会で郵政民営化関連法案に反対し新党を結成した綿貫民輔前衆院議長(国民新党代表)、亀井静香元政調会長ら9人を同日付で除名処分とすることを全会一致で決めた。9人はいずれも新党参加に当たり自民党に離党届を提出していたが、受理されなかった。
 9人の内訳は綿貫、亀井両氏のほか、亀井久興(国民新党)、滝実(新党日本)両衆院議員、荒井広幸(新党日本)、長谷川憲正(国民新党)両参院議員と、落選した小林興起、津島恭一、青山丘各氏の前衆院議員。
 森山委員長は記者会見で「9人は党の方針に反して郵政法案の採決で反対し、さらに別の党をつくって自民党の候補に対する妨害行為をした」と処分の理由を説明した。


<引用終了>

ちなみに、自由民主党の規律規約における
処分の条項に関しては以下のようになっている。これも引用してみよう。
引用するのは自由民主党規律規約の第9条である。

<引用開始>

第 九条 党員が次の各号のいずれかの行為をしたときは、処分を行う。
  一  党の規律をみだす行為
  (イ)  公の場所又は公に発表した文書で、党の方針又は政策を公然と非難する行為
  (ロ)  各級選挙に際し、反対党の候補者を応援し、又は党公認候補者若しくは推薦候補者を不利におとしいれる行為
  (ハ)  党内において国会議員を主たる構成員とし、党の団結を阻害するような政治結社をつくる行為
  (ニ)  その他党紀委員会において党規律をみだすものと認めた行為

  二  党員たる品位をけがす行為
  (イ)  汚職、選挙違反等の刑事事犯に関与した行為
  (ロ)  暴力行為
  (ハ)  その他党紀委員会において党員たる品位をけがすものと認めた行為

  三  党議にそむく行為
  (イ)  党大会、両院議員総会、総務会、衆議院議員総会又は参議院議員総会の決定にそむく行為

2  党紀委員会が行う処分の種類は、次のとおりとする。
  一  党則の遵守の勧告
二  戒告
三  党の役職停止
四  国会及び政府の役職の辞任勧告
五  選挙における非公認
六  党員資格の停止
七  離党の勧告
八  除名

3  幹事長が行う処分の種類は、次のとおりとする。
  一  党則の遵守の勧告
二  戒告
三  党の役職停止
四  国会及び政府の役職の辞任勧告


<引用終了>

今回の9名は、上記第一号(ロ)及び(ハ)と、第三号(イ)に違反した
(特に前二者が問題だったのだろうと思われる)
という理由による処分を下されたようだ。
除名というのは第2項の8項目において最も重い処分のようだ。
事前に離党届を提出してはいたが、受理されなかったということでもある。

では、これらを踏まえて、以下、私なりに感想を述べてみる。

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posted by KAZZ at 20:08 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | 国内政治(政党)

今度はスペシャルオリンピックス絡み

田中康夫長野県知事が訴えられた。

スペシャルオリンピックスの運営機関に県職員を派遣したことが
地方公務員法35条などに違反する
とのことで、
長野地裁に訴えられたようである。

以下は、そのことを報じた記事(へのリンク)である。

訴訟:県職員のSO冬季世界大会派遣、「違法」と知事提訴−−松本の会社役員 /長野(毎日新聞/10月20日)

詳細は↑の記事をお読みいただくとして、
松本の会社役員氏らのグループは、上記のような理由から
スペシャルオリンピックス冬季長野大会を運営したSONAなどから
派遣した32人の職員の給与分(派遣期間は2003年12月〜2005年3月)
およそ3億円の返還を請求するよう求めて訴えを起こしたようである。
訴状ではSONAへの職員派遣は研修が目的ではなく、
SONAに対する人的支援だとして、
それ故に地方公務員法35条などに違反するのだと訴えている
そうだ。

ここで、その地方公務員法35条を全文引用してみる。
(引用元=「法庫」http://www.houko.com/00/01/S25/261.HTM

<引用開始>

(職務に専念する義務)第35条 職員は、法律又は条例に特別の定がある場合を除く外、その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い当該地方公共団体がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない

<引用終了。太字部分は引用者による>

見ての通りの条文である。

ちょっと調べてみると、
長野でのスペシャルオリンピックス冬季世界大会を運営していたのは、
2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・長野
2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会実行委員会という
2つのNPO法人だそうである。
(SONAと略すのは前者の方?)

その大会の公式サイト
(Googleキャッシュなので見づらい部分があることを御了承願いたい)


要するに、これらNPO法人に「研修」という名目で、
しかし実際には運営の人的支援のために、
県職員を32名ほど派遣したことを問題視しているというわけだ。

確かに考えてみればおかしな話かもしれない。
この大会に県職員による人的支援をするというのであれば、
県もその運営に一定の関与があると思うのが当然だが、
実際の運営は上記団体によって行われており、
長野県は大会運営そのものには関わっていないと考えて良い。
ということは、その大会運営は地方公務員法35条にある
当該地方公共団体がなすべき責を有する職務」ではないことになる。

少々下種な言い方をするならば、
「研修」という名目で「人を出す」ことによって
長野県はスペシャルオリンピックスに対してこれだけ関与しましたよ
ということを単にアピールしたかっただけと思われても仕方がない。
これではそのような訴えを起こされてもやむを得ないと思われる。

どのような判断が下るかはさておいて、
上記の記事中にあった、松本の会社役員氏による
現在の県は違法な行為が横行している」という指摘は、
現状の長野県政を厳しく言い当てていると考えて良い。
posted by KAZZ at 00:42 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 田中康夫長野県政

2005年10月19日

公約の進捗ですか・・・

長野県の田中康夫知事が掲げた公約が、
果たしてどの程度進捗しているのか。
これを、民主党長野県連がプロジェクトチームを作って
検証しようじゃないかと言っている


と言ったって、現実に何処まで進捗しているものやら
かなり怪しい気もしなくはないが、
ひとまずその作業をやった上で、来夏の知事選でどうするかを決める
判断材料の一つにするんだそうだ。

ちなみに、田中県政の代名詞的な存在である「脱ダム宣言」は
田中が知事就任後に言い出したことであって、
2000年の知事選の際の公約ではなかったし、
2002年の出直し知事選でも公約(宣言)の補完的役割しか果たしていない。
以下、「脱・記者クラブ宣言」や、
マンション軽井沢メソッド宣言」も同様だ。

先般の衆議院選挙の際などに
田中は「県の借金を大幅に減らした」と吹聴していた。
皆さんもテレビなどで見聞きしたことがあると思う。
しかし、これも実は基金の取り崩しなどがあっての話で、
行政改革や経営努力の成果によるものではないことは、
既に多くの人々が明らかにしている。

民主党が検証する公約のベースになるのは
2002年出直し知事選時の「5直し8宣言」だと思われる。
そこに並ぶ文言は一見すると立派なものだが、
実際にこれらが果たして本当に進捗しているかは疑わしい。

例えば、以下の文言。

長野県公共事業入札等適正化委員会」の助言を仰ぎながら、電子入札の本格的導入や指名枠の拡大等、談合しにくい発注・入札制度を創設します。
(四、「『県庁変えます・変わります』宣言」より)

下水道工事の事業者選定を巡って働きかけがあったかどうかを
当の知事本人が百条委員会にて問題にされている
(現在もこの委員会は継続して行われている)

更に、以下の文言。

長野五輪における五輪招致委員会の会計帳簿紛失問題に関し、第3者を加えた「帳簿問題等再調査委員会」を知事直属で設置します。
(四、「『県庁変えます・変わります』宣言」より)

確かに委員会は設置されたが、調査は遅々として進んでいないという。
それもそのはずで、田中の有力後援者の中に、
この問題に関与する人物がいる(とされている)ため
である。

まだある。

スリム化した行政組織のもと、人口は少なくても活力にあふれる欧州各地の小規模な町村の智恵に学び、集落単位(コミュニティ)の活力を取り戻します。
(五、「『集落単位からの活力』を取り戻そう宣言」より)

行政組織のスリム化というが、現実には常軌を逸すると思われるほど
多数の人事異動が繰り返され、そのスパンが短かったりするため、
業務が停滞したりするケースが多い
のだという。

もう一つ。

はじめに数合わせありきの国主導型市町村合併とは一線を画した、地方自治体のあり方に関する「長野モデル」を具体的に策定し、地域事情に即した相談や協力の体制を確立します。
(五、「『集落単位からの活力』を取り戻そう宣言」より)

この活動のベースになるものとして、
コモンズ支援車なる特殊な車両を導入しようと予算案を提出したところ、
不明瞭な算出基準(車の機能に直接関係のない塗装費等)があり、
これまでに何度か予算案が通らない
という状況が出ており、
直近の9月定例県議会でも否決されたばかりだ。

ついでにもう一つ。

二酸化炭素等の排出を削減するため「長野県地球温暖化防止条例(仮称)」を制定し、"日本のスウェーデン"を目指して規制内容や技術基準を具体化します。
(八、「『21世紀の循環型社会』宣言」より)

長野県には「木製ガードレール」の導入という話があって、
実際にこれまで何度か予算案として県議会に提出されている。
なるほど、県産間伐材を利用するという取り組みは良いのだろう。
但し、これにも問題があって、金属製ガードレールに比べて
費用対効果の面で疑問符がついている
のだという。
そのため、コモンズ支援車同様にこれも予算案が通っていない

まだ多数有るが、様々なサイト等で言及されていることもあり、
ここではひとまずこの程度としておく。

何にしても、相当に欲張った感のある「5直し8宣言」のうち、
実際に実行されたものはそれほど多くないようである
民主党長野県連がどの程度の進捗度を及第点とするかはわからないが、
既に5年も知事の任にありながら、
県内の懸案よりも他のことの方が大切だと言わんばかりの行動姿勢
(新党日本の代表職に就いたことなどは、まさにその典型である)
さも当たり前の如く実行するだけで、それに対する懸念などに
誠実に応える姿勢がない
田中に、果たして及第点がつくのだろうか?
その点が些か疑問である。
posted by KAZZ at 20:15 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 田中康夫長野県政

2005年10月18日

靖国参拝ぐらいでガタガタ言いなさんな

小泉首相が靖国神社に参拝したことを巡って
中韓がゴチャゴチャ言うのはいつものことだが、
そこにニューヨークタイムスまでが参戦してくるというのは
何かこう奇妙な話に思えてならない

以下、Yahoo!で拾った時事通信記事を全文引用してみる。

靖国参拝は「無意味な挑発」=戦争犠牲者を侮辱と批判−NYタイムズ(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051018-00000097-jij-int

<引用開始>

 【ニューヨーク18日時事】小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、18日付の米紙ニューヨーク・タイムズは「無意味な挑発」と題する社説を掲載し、「首相は日本軍国主義の最悪の伝統を公然と奉ずる挙に出た」などと厳しく批判した。
 社説は「靖国神社は韓国や中国および東南アジアの大部分に非道なつめ跡を残した日本の暴虐を鼓吹している」などと指摘し、参拝は「日本の戦争犯罪により犠牲となった人々の子孫を意図的に侮辱するもの」と断じた。


<引用終了。なお太字・赤字部分は引用者による>

それをあんたたちが言うなよ、などと思いたくなる。

日本にも戦争の犠牲者というのは少なからずいる。
直接戦地に赴いたりして亡くなった人もいれば、
国に残って空襲などで亡くなった人もいる

そうした犠牲者は、犠牲者ではないのか?

そんなはずはないだろう

如何なる形にせよ、戦争が原因で亡くなったことには違いない
そうした人々を祀ることの何が悪いのか
そうした人々の霊を慰めることの何が悪いのか
先人の思いを引き継いで大切にすることの何が悪いのか

アメリカの人々だって、例えばアーリントン墓地のような
戦没者を祀る場所に参拝するだろう。
それを日本が批判したりしたことがあるか?
そんなバカな批判など、日本はしない
なぜなら、日本に限らず、何処のどんな国においても
先人たちの奮闘努力があって、今の社会があるのだから。
そのことに思いを馳せることをせず、一面的な見方に依拠して
こうした批判をするのは明らかに筋が違う
ことだし、
ましてそれをアメリカが言い出すのはおかしいだろう。
彼らはどれだけ無辜の犠牲を生み出してきたのか。
特に原爆投下あれは本当に必要なことだったのか

ニューヨークタイムスに怒ってみても仕方がないのは承知の上だが、
こんなバカなことを書かれるのが情けない
右傾だの左傾だの、そんな記号論的な話ではない。
それは要するに、日本人としての信念の話なのだ。

先人たちが通ってきた道に大いなる敬意を表しつつ、
日本が新たな戦争の火種になってはいけないという思いを誓うために
靖国神社に詣ることは、「日本軍国主義の最悪の伝統」なのか?


それは絶対に違う

軍国主義なる悪しき伝統から脱却し、平和と安寧を希求しながら
様々な試行錯誤を繰り返しつつ今日までやってきた日本
は、
これからもそうした試行錯誤の積み重ねと共に、
真の平和と安寧を求める国家として歩を進める
だけだ。
本来、靖国神社に参詣するということは、
先人たちの霊を慰めるという一面だけでなく、
そうした思いを改めて誓うためのもの
でもある。

間違っても軍国主義を懐古するための行為ではない
それを理解できないというのは、途轍もない不幸と思う。
posted by KAZZ at 23:37 | 島根 ☀ | Comment(3) | TrackBack(3) | 国内政治(その他)

2005年10月17日

大阪市長辞職は大阪市民のためになるか?

大阪市の関淳一市長が突如とも思える辞任表明をしたという。
関市長はその後に行われる出直し選挙への出馬も検討しているそうで、
恐らく出馬するであろうと思われている。
また、ほぼ期を一にして、弁護士でもある助役の大平光代氏も辞任したそうで、
出直し市長選は来月27日に行われるのではないかと言われている。

この関市長の辞職劇に関して、市議や市労連などからは
「予算編成の時期なのに」などと困惑の声も挙がっている
ようで、
今回の辞任が如何に突然のものだったかを窺わせる。

ちなみに、関市長は市議会に「三つの責任」なるものを提示しているそうだ。

で、関市長としては11月に発表する予定だったらしい
市政改革のためのマニフェスト
を携えつつ、
市長辞職〜出直し選の流れを選択したようである。

と、新聞記事による事態のおさらいはこの辺にして、
以下、ちょっとした感想などを述べてみるとする。

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posted by KAZZ at 20:15 | 島根 ☀ | Comment(1) | TrackBack(7) | 地方自治一般

2005年10月14日

やらせは良くない、ということ

テレビ番組において過剰演出、いわゆる「やらせ」を行うと、
一般的には厳しく糾弾され、当事者は何らかの責任を取らされる。
つい先頃も、フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」の
とあるコーナーでやらせが発覚し、制作を担当した外部のディレクターが
その任を解かれたなんて話があったばかりである。

そういったことを踏まえて、以下の話におつきあい願いたい。

さて、今回の話の舞台はアメリカ、ホワイトハウス。
大統領のジョージ・W・ブッシュは、
イラクのティクリート近郊に展開する米軍兵士たちと
「対話」をしたいと希望し、実際にテレビ電話で会見を行った。
・・・と、ここまでなら別にどこにでもある普通の話である。

この「対話」が、実はミソなのだ。
アメリカ国防総省の高官が、その「対話」の前に
ティクリートの兵士たちを相手に入念な想定問答を行い、
「対話」のでっち上げを画策していた
ことが明らかになってしまった。
以下が、それを報じた共同通信社の記事である。全文引用する。

米大統領、前線兵士と対話 リハーサル映像が裏目に
(共同通信・Yahoo!JAPANヘッドラインより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000045-kyodo-int

<引用開始>

 【ワシントン13日共同】ブッシュ米大統領は、イラク新憲法案の国民投票を直前に控えた13日、イラク北部ティクリートに駐留する米軍兵士らとテレビ電話で会見した。支持率低迷の中、国民投票の環境整備が進んでいることを示し、米国内でのイラク政策への支持つなぎ留めを図った。
 しかし、国防総省高官が会見前に兵士に入念なリハーサルを行った場面を、米テレビがこぞって報道。主要な質問項目を兵士側にあらかじめ伝え、回答者を決めておく周到な準備が逆に過剰な演出と映り、対話は裏目に出た
 野党民主党は「大統領は現場との率直な会話を拒否した」(リード上院院内総務)と批判した。


<引用終了。なお、太字部分は引用者による>

いやはや、アメリカ政府が率先して「やらせ」をやっているのである。
さすが、自由の国・アメリカはやることが一味も二味も違う

ブッシュや国防総省に如何なる目的があっての「やらせ」なのかは
概ね想像がつく。ここのところ厭戦的な雰囲気が高まりを見せ、
イラクからの撤退論も渦巻いている米国内において、
兵士との「対話」を通じてイラクへの派遣駐留継続の正当性を
米国民に示そうとする狙いがあることは論を待たない。

しかし、その手段として選んだはずの「対話」を、
こうやって「作られた」形で提示しなければならないほど
米政府や国防総省は追い詰められている
と考えていい。
要するに、もはや米政府が主張するようなイラク戦争の正当性など
誰も信じてはいない
ということなのだ。
そのことを米政府や国防総省も、今回のような形で認めている。

翻って、イラク国内では、いよいよ
憲法草案の是非を問う国民投票が行われようとしている

形や情勢がどうであれ、イラクの人々が本当の自立に向けての
確かな一歩
を踏み出そうとしている
この時において、
何のメリット(大方の場合、石油資源などだろうが)があって
イラク駐留を継続しているのか。

イラクに対する過保護も結構だが、それが結局、
自らの国に対する放置や先送りなどを促しているとするならば、
国民投票の実施を機にイラクからの撤退を始めてはどうだろう
その方が、イラクにはもちろん、アメリカの国益にもつながるだろう。

もっとも、そんな決断すらできないままに
ズルズルと駐留期間を伸ばし放題にして、
撤退の機を失しているブッシュ
には、
そんなことは到底思いつかないだろうけれど。
posted by KAZZ at 20:02 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 海外政治

2005年10月12日

鳥取県式人権擁護法案の陥穽

鳥取県人権侵害救済推進条例案というのを御存知だろうか。

それが11日に鳥取県議会総務警察常任委員会において
賛成多数で可決
され、翌12日、つまり今日、
県議会本会議で可決された。

端的にどういう条例案なのかというと、
県に対して人権侵害の申し立てや相談があった場合に、
県知事が任命する人権侵害救済推進委員会がこれを調査して、
その被害者や関係者に然るべき機関を紹介したり、勧告をしたりする。
この場合、当事者は必ず調査に協力しなければならず
もし正当な理由のないまま調査に協力しなかった場合には
5万円以下の過料
とする罰則を、
また勧告等に従わなかった場合には、氏名の公表を実施するという罰則を
それぞれ設けるのだそうだ。
但し、調査対象が行政機関である場合、
犯罪予防等に支障を来す恐れがある場合には、調査協力を拒否できる
という。

ここで問題になるのは報道の扱いなのだが、
これがどういうわけか調査・勧告の対象になっているらしく、
とうとう削除もされなかったようだ。

ただ、この条例案が最も問題だと思うのは、
「人権侵害」の具体的な範疇を全く示していないこと(注)であり、
もっと言えば「報道の自由」についての考慮がなされていないことであり、
更に、私人同士の問題に行政が関与の度合を強めることで、
行政の過干渉といった事態を招きかねない
ということである。

無論、人権侵害については厳正な対処が必要ではあるが、
そのために市民生活に著しい制約を課すことが、
果たして人権擁護の方法論として正しいことなのかどうか

更に言えば、私にはこの条例案に対する
片山善博知事の妙に投げやりな態度
が気になって仕方がない。
例えば「懸念が具現化しないように注意しながら運用し、
結果によっては修正案を出す
」ということを言っているのだが、
この「やってみなければわからない」式の運用論では、
早晩必ず行き詰まることが目に見えている条例案
運用するための理屈としては、あまりにも貧弱すぎる
そんな投げやりな考え方で運用するぐらいなら、
何故もっとしっかりと条例案を練り込もうとしなかったのか


既にここまで3回の継続審議になっているとはいえ、
それでもまだ議論が尽くされているとは考えられない
まして、国会でも同様の法案が出ていながら
未だに可決成立の道筋すらついていない
ものを、
このような形で先取りすることが、本当に地方自治体の役目なのか
国の法案では多くの問題点が指摘され、それ故の反対論も根強いが、
それを一地方自治体がこうした形でフライングすることに
如何なるメリットがあるのかが全く説明されていない

また、こうした条例が逆に新たな人権侵害を生み出した場合、
鳥取県はその被害者に如何なる責任を取るつもりなのか


こうした条例案を生み出すこと自体、私は行政の怠慢の結果だと思うし、
人権侵害という事象に対して、あまりにも意識が乏しいことの証左だと考える。
そうした鳥取県の無為無策を厳しく追及する方が先ではないか。
その上で、人権侵害について、現行法を最大限利用しながら
それらを解消する策を模索していくのが本当のやり方
であろう。

鳥取県及びその議会は、
何やら重大な勘違いをしているように思えてならない。
続きを読む(2005年10月14日・15日追記)
posted by KAZZ at 20:39 | 島根 ☀ | Comment(14) | TrackBack(8) | 地方自治一般

2005年10月11日

辻元清美と中村うさぎ

一部好事家の間で、以下のような記事が話題になった。

中村うさぎ今度はデリヘル嬢挑戦…源氏名は叶恭子
http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_09/g2005091501.html
(夕刊フジ 2005/09/15)

作家の中村うさぎが、「自分の女としての価値を確かめるため」と称して
デリバリーヘルス嬢を約1ヶ月間「体験」したという話だ。

中村の体験については記事を読んでもらうとして、
何かと話題を提供しなければ気が済まないらしい辻元清美
先日、アダルトショップ主催(でも実はフェミニズム云々の集会
はしゃぎ倒していたとかいうくだらない話
週刊新潮(10/13号)で読んだ時、
真っ先に思い出したのが、中村うさぎの上記記事の話だった。

中村うさぎにせよ辻元清美にせよ、形はまるで違うのだが
やろうとしていることはただの道化にも満たないことであり、
単に、セクシュアリティを玩具にして手前勝手に遊んでいるだけで、
満足しているのは本人たちだけで、傍目には滑稽で間抜けなだけだ。

また、どちらにしても「自分が、自分が」などと言いながら、
結局は衆目を引くことしか考えていない
点でもよく似ている。

何にせよ、かつて声高に叫ばれた「ウーマンリブ」の末路
このような事象となって現出するようでは、
当初にそのような問題を提起した人々が顔をしかめそうな気がする

そういえば、このイベントにおいて辻元は、
以下のようなコメントをしたという。

「国会議員って言うのは、国民の生命と財産を守るといわれてるけど、
 私はそんなつもりでなってへん私は国家の枠をいかに崩壊させるか
 っていう役割の国会議員
や」


国民の生命と財産を守ることに与しないことを公言する人物が、
如何なる意味合いにおいて国会議員の職を目指したのか知らないが、
このような唾棄すべき戯言を平気で口にするような人物は
とっとと日本国から出て行っていただきたい

そのような国会議員など、日本国民は欲していない

私たちが国会議員に求めることは様々にあるが、
やはり日本という国家の一員として、
そこに属する我々国民の生命と財産をしっかりと守るべく
様々な観点から主義主張を提示し、良いと思われることに関しては
それに全力で取り組んでもらって、自立した国家を維持できるよう
日々努力をしてもらいたいという点
最も大きい

なのに、辻元はそうした理念を平然と否定
あまつさえ国家の枠をいかに崩壊させるか」などと平然と口にする
今の彼女にとって日本という国は、どうやらまるで重要ではないらしい
にもかかわらず、そんな国の国会議員になって一体何をする気なのか

日本国とその国民に寄与するつもりがない人物を、
間違っても日本の国会議員と認めることはできない
し、
もっと言えば、そのような人物に国会議員を名乗る資格もない

しかし、現実に辻元は日本の国会議員である。
何が悲しくて、こんな事実を受け入れなければならないのだろう
posted by KAZZ at 23:16 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(3) | 国内政治(政治家)

2005年10月10日

野田聖子の転向から考える自由民主党の行く末

野田聖子が記者会見などおっ始めるというので
マスコミが集まってみると、
あれほど反対を唱え続けていたはずの郵政民営化法案に
遂に賛成の意向を表明することになった
という。

要は先の選挙結果が「民営化の速度を上げよという国民の声」だと
野田が理解した末の決断だということらしい。

今朝、某お台場方面のテレビ局のワイドショーでこれを取り上げ、
MCやコメンテーターがこの態度を盛んに批判していたが、
連中は野田聖子が討ち死にでもすればいいと思っているらしく、
テレビ屋の気楽さとはいえ、実に無責任でおっかない態度だと思った。

まあ、それはいい。結局は野田が決めることなのだから。

問題は、こうしたことが、かねてから小泉純一郎が公言してきた
自由民主党を壊す」という行為の完結につながるか否か、である。

確かに小泉は自由民主党を壊すという行為を一見成功させたかに見える。
郵政民営化及びその法案に反対を唱えた連中の大多数は
選挙で爪弾きに遭ったり、党からの離脱を余儀なくされたりした。
しかし、実際には組織など簡単に崩壊させられるわけもない
まして、あれだけの大きな組織である。
たかだか1度の選挙結果ぐらいで壊せるわけもない
そこで、政治資金規正法を無理矢理改正してまで組織の純化と
自由民主党本部の中央集権を狙おうなどと思っている彼ら
だが、
そのやり方はあまりにも強引というか、権力への過剰な依存を
自分たち自身で作り出している
ようなイメージが見えてしまい、
却って危険な集団を作り出そうとしているようにさえ思えるが、
小泉以下そのことにまるで無頓着な連中は
民意」なる言葉を隠れ蓑に使いながら、
イエスマンの集団を作り上げることにばかり腐心し

却って自由民主党が本来持っているはずのフリーハンドによる
バランス感覚
と、その的確な利用の在り方
自分たちで潰しているようなものだと言えよう。

しかも、小泉は再三の如く来年9月の総裁任期切れを以て
首相の座を降りると公言してもいる。
要するに「自分は壊すだけ壊したから、あとの人は適当に造ってください」
などと次の自由民主党総裁になるであろう人物に
自由民主党のリビルドを丸投げしている
ようなものだ。

何のことはない。小泉は彼の身上たるあなた任せの政治姿勢
ここでも何一つ捨ててなどいない
のである。
自由民主党を壊すのは、その長である小泉の自由だが、
それを再構築するという視点が今の小泉にはない。
今の、どころか、彼がそれを言い出した時点からなかった
壊すだけ壊して、あとは「他の人がどうぞ」という
無責任且つ投げやりな態度で自由民主党の崩壊を誘発させるべく、
郵政民営化法案をダシに、ああいう博打を打ってしまった
そして、そのイメージの派手さに踊らされたマスコミが片棒を担ぎ
国民をまんまと丸め込んで小泉の野望達成に手を貸してしまった
小泉はあとに何があるのかをまるで言おうともしない。
問題の解決は(郵政民営化を除いて)全て先送りしようとし、
郵政民営化さえ成し遂げられれば良いという自己満足感だけが
小泉とその郎党どもを包み込んでいるだけである。

それがマスコミの言う「小泉劇場」なるものの実態である。

こんな無責任が罷り通る日本というのは、
テレビサイズに矮小化されたみみっちい政治しかできない国であるし、
その主役である自由民主党がこんな体たらくでは、
この国の未来は相当に暗く冷たいものにしかならない
だろう。
(公明党のような付属品連中相手にするまでもない

かといって、民主党以下の野党連中も頼りにならない
あんな政治手法に簡単に敗北を喫しているようでは
彼らを頼りにしようなどとは到底思えないままだろう。

一体、この国は何処に向かおうとしているのだろうか
posted by KAZZ at 14:21 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(3) | 国内政治(政治家)

2005年10月07日

国会凡戦

小泉の秘蔵っ子(俗に「小泉チルドレン」などと呼ばれる)連中が
国会論戦に登場した
そうである。

衆議院郵政民営化特別委員会で、
民主党が出した対案に対する質問に立ったのは
片山さつき佐藤ゆかり赤沢亮正の3人である。
片山や佐藤は全国的に名前が売れている「女性刺客」なので、
ここでは彼女らの人物像については割愛する。
赤沢は、日本郵政公社で部長職を務めたことがあるといい、
鳥取2区で郵政民営化反対を掲げて立候補した川上義博に対する
これもまた「刺客」として立候補し、当選した議員である。

以下、3紙から記事を拾ってみた。

毎日新聞 / 讀賣新聞 / デイリースポーツ

これら3紙のうち、赤沢の質問について取り上げたのは讀賣のみで、
それもたった2行・77文字だけという有様だった。
相手の答弁すら載っていないのである)
その代わり、3紙とも佐藤・片山については大きく取り上げている
こうした恣意的且つあからさまにミーハー的な記事執筆及び編集には
些かの疑問を覚えたくなる
のだが、それはここでの本題ではない。

要は、議論の問題なのだ。

佐藤などは数字を延々と羅列して迫ったそうだが、
答弁者である民主党の永田寿康から
大枠の理念の話をしましょうよ」などと切り返される始末。
片山も、答弁者である仙石由人が長広舌の答弁をするので
カッカしてトーンが上擦ってしまった

財務官僚だった経験を生かしての
きめ細かい質問をしようと思っていた
ようだが、
同じく民主党・永田に余裕を持って切り返されてしまった
あとで小泉が「民主党は反論されるとカッカする」などと答弁したが、
カッカしたのはむしろ自民党の3人の新人どもの方だった。

新人で質問慣れしていないという点は割り引かなければならないが、
いくら新人であろうとも、質問の壇上に立つ以上は
それなりの構えをしておかなければなるまい
に、
それができていないから、こんなことになる。
小泉が自由民主党の選挙での大勝をいいことに
新人の度胸試しみたいなことをさせるのは、
見ていて何か釈然としない

そんな質問者をぶつけられる民主党には同情するが、それは結局、
彼らの自業自得なのだから甘んじて受け入れるしかないだろう。

そんなことだから、国会を欠席してトークショーに出向く議員が現れる
当選前からの約束だったとは、欠席した藤野真紀子の言い分だが、
いくらそうであっても、国会を軽視していい理由にはならない
一体、自由民主党は藤野に何を教えたのだろうか。
まさか、自分が興味を持たない会議には欠席しても良いなどと
教えたりはしないだろう。

出席者も次回から国会優先と言ったから、今回は良い」などと
庇い立てしてはいけない
。そんなことを言えば、
この御仁はまた同じことを繰り返すだけである。

また、国会論戦の話題からは脱線するが、
こんな話題も見つけたのでついでに書いておくことにする。
自由民主党参議院議員の大仁田厚が、
例の杉村太蔵という若者を「叩き直す」などと息巻いている

大仁田の意気込みは結構だが、そもそもこの御仁は
参議院での郵政民営化法案の採決の際に
小泉のやり方に反発して採決を棄権した
はずではなかったのか。
紙切れ1枚出しさえすれば簡単に許してもらえたようではあるが、
それにしたって有名になってしまった新人議員を「叩き直す」とは、
いやはや、素晴らしい御身分である。

しかしながら、小泉に反旗を翻したことなどすっかり忘れ、
自由民主党所属の国会議員であることを
このような形でしかアピールできない大仁田
の方こそ、
むしろ「叩き直」されなければならない
だろう。

何はともあれ、一つの政党がすさまじい勢いで大勝したあとの国会とは、
実に締まりなく見応えもへったくれもないもの
のようだ。
そんな低調な国会での議論をさせるために、
国民は自由民主党を勝たせたわけではないと思うのだが、
一体何を間違ったらこんなことになってしまうのだろう。

たぶん、自由民主党も、民主党も、双方共にやる気がなくて、
郵政民営化問題などとっとと片付けてしまいたい
のではないか。
何かそんな白けムードさえ漂ってくる。

なお、そうした態度を世間一般では「無責任」と呼ぶ。
よくよく覚えておきたいものだ。
posted by KAZZ at 20:17 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(4) | 国内政治(その他)

2005年10月05日

阪神を金儲けの道具にする男

村上世彰という御仁は、世の中を相当ナメたお方のようで、
阪神電鉄株を大量購入して38.13%もの株式を取得し
筆頭株主になったことは既に各方面で報じられているが、
それに乗じて阪神電鉄の子会社でもあり、
言わずと知れたプロ野球セントラルリーグの人気球団
阪神タイガースの株式を上場しようと目論んでいる
らしい。

欧米にはプロスポーツチームの株式を上場しているケースもある。
最も有名なのは、イタリアのプロサッカーリーグ・セリエAの
ラツィオとASローマのケースや、
イングランド・プロサッカーのプレミアシップリーグの名門
マンチェスター・ユナイテッドのケースなどだろう。

ただ、これらのケースは必ずしもうまくいっているわけではない

ラツィオにせよ、ローマにせよ、確かに株式を上場してはいるが
彼らが目論んでいるほどの資金を回収できてはいない
ことにラツィオここ数年、毎年のように経営危機が叫ばれ
選手へのサラリーが払えなくなるなどというニュースが
昨季なども何度か聞かれている。

これにはサッカー選手に対する資金投下の問題がある。
サッカー選手の完全移籍による獲得には非常に高額の資金が必要で、
特に若い選手を移籍で獲ろうと思うと、選手に対する年俸だけでなく
独自係数により算出される移籍金を支払う必要もある

これを抑える意味でレンタル移籍という手法も用いられるが、
相手先によっては完全移籍での引き取りを希望する場合もあり
移籍による選手獲得には金銭的なリスクが常につきまとう

また、無名な選手の獲得であればそうでもないかもしれないが、
世界的に名前を知られた有名選手になると、年俸や移籍金が高騰し、
場合によっては○十億円単位の金額が動くことになる。
(先日のロビーニョの例を思い返してもらえばわかるだろう)
そうした資金を捻出するのは並大抵のことではできない。
株式市場への上場は、そうした資金を捻出するための一つの方法論だが、
ラツィオやローマが思ったほどのビッグネームを獲得できていない
という現状を見るに、そうした目的での上場がうまくいっていない
という言い方ができる
かもしれない。

ただ、まだこの2クラブは、クラブを支えているサポーターが
表立って反対を唱えていないだけマシな方
かもしれない。

マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の場合は、上場した株式が動いて、
つい最近、実際に筆頭株主(事実上のオーナーが代わったが、
この新オーナーに対する風当たりが非常に強い
マンUの新オーナーはアメリカ人投資家で、
NFLのタンパベイ・バッカニアーズのオーナーでもある
マルコム・グレーザー氏
なのだが、
マンUサポーターはこの買収に強烈な嫌悪感を抱き、
様々な形で抗議行動に出たこともある

現在でもグレーザー氏への風当たりは非常に強いと聞いている。

以上を踏まえつつ、村上ファンドと阪神の話に戻ろう。
続きを読む
posted by KAZZ at 20:57 | 島根 ☁ | Comment(2) | TrackBack(3) | 国内事件・社会

2005年10月03日

劇場の裏で

結局はこんなことがあるんだ、というお話を。

解散前の国会で郵政民営化法案の採決が近づいた頃、
自由民主党の武部勤幹事長が、
同法案に反対意思を示していた2名の副幹事長を呼んで
政策活動費なる名目で30万円ほどの現金を渡していた
という。
この2名のうち、1名はその現金の受け取りを拒否し、
もう1名は一旦受領はしたものの、数日後に返却したという。

その段階で18人いた自由民主党副幹事長のうち、
どうやら武部がそのような金を渡そうとしたのは
その2名だけだったらしい。一度受領した方の人物は、
以前から翻意のための説得を受けていたともいう。
なお、その2名は結局9月の選挙で落選している。

政策活動費ぐらい別に普通に渡すであろうと思いがちだが、
問題は何故その時期に、限定された人物にのみ、
そうした金を渡したのか
、ということである。

要するに、武部は金でそれら人物の意思を買おうとした、
などと要らぬ詮索や勘繰りを受けかねない
ことを承知で
説得工作をやっていたということになる。

金銭授受そのものにも問題はありそうだが、それ以上に問題なのは、
形振り構わぬ姿勢で小泉の野望達成に力を貸そうとした
武部の救い難きイエスマンぶり
であり、
そんな人物を幹事長などという要職に据えている
自由民主党の倫理感覚のなさ
ではないか。
もちろん、綺麗事で全てが片付くわけではないだろうが、
「改革」を連呼することにより、それとのシナジーのような格好で
清新さも併せて訴えかけたかったであろう自由民主党が
結局はこうした行為に出ていたという事実に対する代償は大きい
更に、小泉がもしもこれを自由民主党総裁として認知していたとしたら
そのダメージはより大きいものとなるだろう

武部が詰め腹を切れば(そんなことはしないだろうと思うが)済む
などという問題では決してない


この件について、武部や小泉がどういうエクスキューズを並べるのか
その辺りが今後の注目点であろう。
posted by KAZZ at 20:42 | 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治(政党)

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