2006年05月12日

本腰を入れるということ

以前、プロレスファンだった私からすると、
あの馳浩副大臣の一角に名を連ねているということは、
何処か感慨深いものがある。
彼はインテリだが、プロレスラーとしての才覚があり、
(今や同僚議員である大仁田厚なんぞより、ずっとプロレスラーとして格上である)
個人的には結構好きな選手だった。

そんな他愛のない前振りはさておき、
その馳浩は文部科学副大臣をやっていて、
このほど副大臣会議の席上で
社会科の教科書に竹島が不法占拠されていると明記してあるのは
小中高で使われる91点の教科書のうち、
たった3点しかないとの報告を行ったそうである。
(竹島問題について触れられているのは、91点中29点)

その件について報じた産経新聞の新聞記事があるので、全文引用してみる。


竹島問題 教科書にもっと記述を 副大臣会議(産経新聞)

<引用開始>

 馳浩文部科学副大臣は十一日の副大臣会議で、現行の小中学校と高校の社会科教科書九十一点のうち、竹島問題を記述しているのは二十九点で、韓国の「不法占拠」を明記しているのは三点にすぎないとの調査結果を報告した。

 各省庁の副大臣からは、「教科書でも日本の領有権を毅然(きぜん)と主張していく必要がある」「日本の固有の領土と、きちんと書くべきだ」などの意見が相次いだ。

 竹島問題をめぐっては塩崎恭久外務副大臣が四月末の副大臣会議で、「竹島は韓国に『不法占拠』されているというのが政府の公式見解だ。『実効支配』という言葉を使わないよう気をつけてもらいたい」と各副大臣に要請していた。

 一方、韓国が竹島の環境保全や鉱物資源調査などに五年間で約四十一億円を投じる方針を表明したのに対し、日本が今年度予算に計上した竹島関連の調査費は千百六十万円にとどまっており、民主党からは「日本も特別予算を組むべきだ」との批判も出ている。


<引用終了>


何だか、情けない思いがするのは私だけではなかろう。

竹島の日も制定され、多少は認知度も高まっただろうと思ったら、
教科書では冷遇されているとは、何ともはや情けない

政府が「不法占拠」を公式見解としているのだから、
やはりそれに従うのが当然というものではないか。
仮にそれで韓国がゴチャゴチャ言おうとも、
日本政府の公式見解に従っているに過ぎないのだから、
別に問題にはならない

むしろ気になるのは、上記記事の後段にあった部分である。
そこだけ抜き出して再度引用してみる。


<引用開始>

 一方、韓国が竹島の環境保全や鉱物資源調査などに五年間で約四十一億円を投じる方針を表明したのに対し、日本が今年度予算に計上した竹島関連の調査費は千百六十万円にとどまっており、民主党からは「日本も特別予算を組むべきだ」との批判も出ている。

<引用終了>


支配についての正当性の有無はこの際さておいて、
韓国は竹島に本腰を入れているというのに、
日本のこのつれなさは何なのだろう

竹島は韓国によって不法占拠されている、
などと口では言うが、実際にそれを明確に態度で示す行為が
果たして行われているのかどうか非常に疑わしい


仮にも韓国の不法占拠を政府の公式見解とするのであれば、
それを元に、どれだけの既成事実を積み上げられるかが勝負であるはずだが、
日本政府は韓国政府に比べて、明らかに及び腰になっている
小泉政権にこの問題に本気で取り組む気がないためであろうが、
口先だけで公式見解を垂れ流すより、
それこそ「実効支配」ができるようにあらゆる角度から努力をするのが、
竹島問題について「本腰を入れる」ということである。

韓国に倣って巨額の予算措置をするとか、外交チャンネルを広く活用し、
竹島(に限らず領土全般の)問題について訴えかけていくとか、
方法論は多数有る。それができないのか、やる気がないのか知らないが、
どっちにしても今のままでは確実に韓国の後塵を拝するだけだ
posted by KAZZ at 19:55 | 島根 ☁ | Comment(4) | TrackBack(1) | 国内政治(領土問題)

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