2005年12月02日

派閥解体という詭弁

9月の選挙で大量に当選した自由民主党新人議員を、
十把一絡げに「小泉チルドレン」と呼称することが多い。

その小泉チルドレン連中が、小泉の下に集結し、
小泉や武部と懇談をしたらしい。

小泉首相:「派閥参加は慎重に」 自民新人議員と懇談(毎日新聞)

要するに、来秋の総裁選挙に向けて、派閥間における
権力闘争(と称するもの)が激しくなるので、
その動向を見てから派閥への参加を決めた方が良い、
という意味のことを小泉は言いたかったらしい。

但し、この新人連中自体が好むと好まざるとに関わらず、
既に「小泉派」を構築している
ことを、
当の小泉は何も語ろうとしていない
派閥政治の解消に向けて動いているなどと言っている張本人が、
新人連中の囲い込みによる「派閥構築」の類似行為を平気で行うという
本末転倒な事態を引き起こしている
のに、だ。

結局、派閥の解消など無理なのだ。
もし、小泉が派閥解消は可能であると本気で思っているとしたら、
それは自由民主党の歴史を即ち否定するのと同じである。
自由民主党はその成り立ちからしてそうであるように、
寄り合い所帯の緩い連帯の下に勢力を結集してきた
保守勢力が分裂をせず安定した勢力を築けるように、
思考に幅はあっても最終的には大同団結をするというのが
これまでの自由民主党の在り方だった。
その歴史を小泉は「派閥の解消」を謳うことで否定し、
自由民主党が保ってきたバランスをも壊そうとしている


それは本当に自由民主党にとって歓迎すべき事態なのだろうか
別に派閥政治の全てを肯定するわけではないが、
だからといって完全否定もできないと思う。

派閥政治においては、その勢力分布というものが、
ある程度拮抗した状態にあるのが本来は理想的
なのかもしれない。
一部の派閥が突出したりすると、そのバランスは崩れやすくなる
そういう意味では、これまでは何処か歪だったかもしれない
そのような観点から、派閥の在り方を見直すことは良いだろう。

もし、どうしても派閥を解体しよう、
派閥政治を完全否定しようと言うのであれば、
それが本当にうまくいくかどうかを
わかりやすく提示する必要がある
が、
どうも現状でそれがなされた形跡はない

今の派閥が仮に全て崩壊したとしても
結局はまた新たな派閥が出来上がっていくだけのような気がする。
小泉はそれを歓迎しないのかもしれないが、
自由民主党とは、そういう政党ではないだろうか。
posted by KAZZ at 20:12 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治(政党)
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