2005年01月07日

負け犬とは?

昨年の流行語の一つに「負け犬」なる言葉がある。
で、新成人に対するアンケートで、
この「負け犬」化を嫌う傾向が見えてきたらしいという。

負け犬というのは、「負け犬の遠吠え」という本から取られたものだが、
それにしても、人間というのは安易にレッテルを貼るのが
とても好きな動物らしく、この本でもそうしたレッテルを
平気で貼って喜んでいたりする。

書いた本人は、自分も負け犬の当事者である
誰でも「負け感」を持っている、などと言っているようだが、
それにしても、気楽な話ではないか。
自分で自分をそのように定義付けしてしまうことが、
どれだけ便利なことか、この本からは想像できよう。

まあ、「負け犬」でも何でも別に構わないのだけれど、
負けという言葉に象徴されるマイナスの自我を強調することが、
果たして自分自身のためになるのだろうか。
人間は、そんなに簡単な生き物ではないと思うのだが。

人それぞれに様々な感情があり、形成された自我があり、
それらが社会に投影されて、現実の自分がいるわけで、
それは人によって様々な見方をされるもののはずだ。

負け犬に限ったことではないのだけれど、
こうした「ワン・ワード・アイデンティファイ」は、
よく商品の広告手法として活用されるが、
言葉の独り歩きが過ぎてしまうことによって、
結果として多くの誤解と齟齬、
それに表層的な論理を生み出すだけで、
実際にはそれ以上の効果はないのではないか。

言い換えれば、その程度の価値しかない本なのだ。

この本を読もうというのであれば、
そうした部分をしっかりと理解した上でないと
マズいように思われる。
posted by KAZZ at 20:10 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | その他の話題
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