2005年02月11日

早まってしまったライヴドア

ライヴドアによる、ニッポン放送(JOLF。以下LFと略す)株買収騒ぎは、
その後、フジテレビ(JOCX。以下CXと略す)が、
株式公開買い付け(TOB)の期限延長(2月21日→3月2日)や、
買い付けの最低目標引き下げなどの対策を講じることにより、
結果として起こり得ると予測される、ライヴドアによるCXへの
影響力行使を防止する構えを見せている。

CXからしてみれば、今回のライヴドアの行動は
一種の敵対的買収と解釈できると判断したようで、
それ故のこうした行動であろう。

まあ、ライヴドアの堀江社長がレギュラー出演している番組を
これ見よがしに休止してみせる
のはどうかとも思うが、
ともあれ、これもCX側の「対策」の一環と好意的に解釈しておきたい。

一方、ライヴドアは、出版事業にも参画しようとしていて、
幻冬社と業務提携をするのだという。
お盛んな話ではないか。

まあ、幻冬社のように双方納得しての話であれば、
別に何も問題はない。
しかし、CXとの関係について言えば、
片方が明らかに納得していないのに、
一方的にプランをごり押ししようとする堀江社長のスタイルが、
結果として裏目に出ていると言わざるを得ない。

そもそも、CXはLFの株式公開買い付け(TOB)を宣言しており、
これにより、長年の資本関係のねじれを解消し、
LFを完全子会社化することで、
フジサンケイグループの中枢企業としての地場固めをするはずだった。

ところが、そこにふらりとやってきて、
LF株を買い漁ったのが他ならぬライヴドアであった。
買い付けが発覚した次の日の会見で、
堀江社長は放送事業への進出を公言してみせたが、
LFもCXも、ライヴドアに出資してくれなどとは頼んでいない。
むしろこのような行動は、彼らにしてみると迷惑以外の何物でもなかったろう。

最大の問題は、ライヴドアの真意が何処にあるのか、
実はまったく明らかになっていないことだ。
確かに会見の席で放送事業への参入を示唆するコメントは出した。
けれども、昨年彼らが打ち出したプロ野球の球団買収と同じで、
あまりにも唐突すぎて、本当にその意思があるのかどうか、
どうしても疑ってかからざるを得ない。

また、なぜCXやLFでなければならなかったのか、
日本テレビ放送網や、TBS、テレビ朝日などではいけないのか、
などという疑問を浴びせられた場合、堀江社長はどう答えるのか。

ライヴドアが今、そこまで猛烈に事業規模を拡大しなければいけない理由は、
いったい何なのか。
しかも、相手方が望まない話にまで首を突っ込んで掻き回した挙げ句、
適当なことを言ってケツをまくってしまうぐらいなら、
最初から手を出さない方が良かったのではないか。

どうも、ライヴドア、そして堀江社長は、
今回の一件に関しては、早まってしまったように思えてならない。
800億円とも言われる巨費を投じたにもかかわらず、
得られるものがあまりに少ないとなった場合、
彼らはこの件にどういう落とし前をつけるのか。
posted by KAZZ at 18:33 | 島根 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | ライヴドア
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