2006年08月07日

田中後をどうするべきかが重要

田中康夫の長野県知事としての日々は、終わってしまったようだ。

長野県知事選挙開票速報(終了)(NHK)

村井  仁(69・無所属・新)当 612,725  53.4%  
田中 康夫(50・無所属・現)  534,229  46.6%

長野県知事選:新人の村井氏が初当選 田中氏の3選阻む(毎日新聞)
長野県知事選:田中氏の「壊す」政治を県民否定(毎日新聞)
長野県知事選:田中氏の訴え届かず 「安心」の村井氏選ぶ(毎日新聞)
長野知事選、村井氏が初当選…田中氏3選阻む(讀賣新聞)
康夫劇場に「NO」…かつての支持者も次々離反(讀賣新聞)
無党派も田中離れ、県政の混乱に嫌気(讀賣新聞)
田中康夫氏落選、長野知事選で3選ならず(日刊スポーツ)
康夫候補 大接戦に「3選よろぴく」(スポニチ)
村井氏が田中氏破る〜長野県知事選(スポニチ)

「改革」なる文言をパフォーマンスの道具に使って、
それを支持の源泉につなげてきた田中康夫。

しかし、その手法は時を経て陳腐化し、
また、旧弊の打破ばかりをアピールする手法は、
そこからの創造を喚起するまでに至らず、
そうしたやり方が、結局は長野県民に飽きられてしまった。

それなのに、田中はそのことに気づかなかった。
いや、気づいていたとしても、手法を変えることはできなかった。
それ以外の手法を知らなかったからだ。

かくしてそんな田中康夫の執り行う長野県政に、
県民は「NO」を突きつけた。それだけの話である。

ただ、田中が退場したからそれでいいのかと言われると、それは違う。

新知事となった村井には、重大なプレッシャーがかかってこよう。
これまでの田中県政の中にも、良いところがまるでなかったわけではない。
そこを見極めつつ、村井流の県政に確実に取り入れながら、
長野県を良い方向に導けるように努力していかなければならない。

もしもそれができなかったとしたら、
田中以上に激しい突き上げを喰らってしまうだろう。
脱ダム宣言などに代表される田中流の残滓の扱い、
財政健全化の推進と公共事業等とのバランスをどう取るか、
県民の声をどうやって何処まで吸い上げて県政に反映させるか、等々。

村井県政の課題は、ある意味、田中県政のそれ以上に多い。
村井新知事の真価が問われるのは、これからである。


・・・というわけで、約6年。
私は長野県知事・田中康夫を批判し、疑義を呈し続けてきた。

ああいう人物が我が県の知事になったら嫌だなあという
素朴な思いから始まった批判と疑義の提示ではあったが、
この間には様々なことがあった。
田中支持者のサイトに乗り込んだこともあったし、
たくさんの方と知り合うこともできた。

その一つのピークが、2002年の出直し知事選挙だった。
あれ以後、何も変わらない田中を見るにつけ、
これはダメだと思うようにもなってきた。

そんなわけで私は、今回の選挙を目処にしようと考えるようにした。
もし今回の選挙で田中が当選したとしても、
田中に言及する機会を大幅に減らそうと考えた。

私なんかよりずっと真剣に長野県の現在と将来を思い、
優れた視点を持つ論客がたくさん出てきたこともある。
もう、私があれこれ書くまでもない。
そう思った。


これで、長野県政への言及は一区切りつけることにする。
たぶん、これからはよほどのことでもない限り、
長野県政に言及することはないと思う。
そして、その足掛かりとなった「無手勝流社会政治批評」というサイトも、
長らく放置してきたが、ここらで整理してしまおうと思っている。

もちろん、これからもこのブログは続けていく。
社会や政治に言いたいことはたくさんあるのだから。

ともかく、私にとって、一つの区切りがついた日だと思う。
posted by KAZZ at 01:41 | 島根 ☁ | Comment(11) | TrackBack(0) | 田中康夫長野県政
この記事へのコメント
 改革を言う政治家は並の政治家以上にきちんとやって欲しいものです。そうでないとやはりダメかと評価され変化は更に遠のいてしまう。なので改革派の失敗、今回の場合は失敗以前の問題だと思いますが、罪は重いと思います。

 落選した本人は次の参院選に出るなんて話もあるようですが、少なくとも東京周辺ではまだまだ期待されてるようですねぇ。
Posted by ボッケニャンドリ at 2006年08月07日 09:15
6年もの間、様々なものを振り回すことを
「改革」の名で通してきたわけですから。
そういうことに嫌気が差したのだと私は思っています。

>落選した本人は次の参院選に出るなんて話もあるようですが、少なくとも東京周辺ではまだまだ期待されてるようですねぇ。

新党日本の代表として動ける立場になったんで、
次は参院選でも狙う気なんでしょう。
懲りんお方です。
Posted by KAZZ at 2006年08月07日 18:54
長野県民220万人が田中康夫にNOを突きつけてのではなく、7万8000票が付きつきたのですよ。そのところを勘違い反田中派!!

52万の票を背に、県議選に候補組を反村井氏
を来年擁立したらどうなるの?

61万の村井氏投票応援の大多数県議数と52万の田中知事擁護の県議数人。統計で来年結果にすれば面白い。

今後は不毛の戦い!?。むずかしい、信州人の今後当事者の選ぶ道なのでは。

たぶん9月1日には4年後の長野県知事選立候補を確約したらさぞ、村井氏の今後がたのしい・・・。

反村井氏投票者、これから4年間のウォーッチがスタートはじまり、はじまり・・・。。。


Posted by オースンポン at 2006年08月07日 23:58
よくわかんないのが来ちゃいましたねえ。
まあ、そりゃレスぐらいはしますけど。

>長野県民220万人が田中康夫にNOを突きつけてのではなく、7万8000票が付きつきたのですよ。そのところを勘違い反田中派!!

勘違いも何も、普通に数字見れば
子供でもわかることですが、何か?

>52万の票を背に、県議選に候補組を反村井氏
を来年擁立したらどうなるの?
>(中略)
>たぶん9月1日には4年後の長野県知事選立候補を確約したらさぞ、村井氏の今後がたのしい・・・。

そういや、田中康夫って人もそうでしたけど、
そんなにまでして二項対立を煽るのが面白いのでしょうか?
私にはそのようなメンタリティは理解できません。

>反村井氏投票者、これから4年間のウォーッチがスタートはじまり、はじまり・・・。。。

どうぞ御勝手に。
もしも貴殿がおやりになられるなら、
せいぜい頑張ってください。
Posted by KAZZ at 2006年08月08日 00:29
 いよいよ田中県政が終わりますね。
 終盤の県ホームページへの無理やりなPRでは、長野五輪前の県債増発の償還ピークが過ぎたことから来る公債費減少を逆手にとった「財政改善」、H14の同和対策の時限法期限切れに伴う「同和関係事業の打ち切り」(他県より遅いくらいの)、騒ぎにしてしまったせいで同じく他県より遅れている「県立高校改革」(規模縮小)を打ち出して選挙運動。
 諏訪湖地域に大量の(事務職の半数以上!)県職派遣なんてこともやらかし、最後まで立場を利用した選挙運動やりましたけど、でも、この程度でしたね。

 あらためて、田中康夫がやることって、手法的には自民的だったと思います。
・閉鎖的な意志決定
・とりまきによる口利き
・立場を悪用した選挙運動
 改革とか、リベラルとかの衣をまとっているだけで、手法はかわらない。議会答弁のはぐらかしなんて、往年の自民の首相なみでしたし。

 でも、本当は、市民が求めているのは、手法の変化だと思うんです。 
 意志決定の過程をオープンにし、なぜそうなったか、そうしたいかをきちんと説明する。その説明が正しいかどうか、検証できるだけのデータも出す。

 滋賀県では、物議をかもしている現知事の前の知事の時代に、条例の「文案」自体をウェブサイトに載せて、パブリックコメントを募ったりしました。他県では、こういう例はなかなか見かけません。だんだんと、流れとしては、そういう方向に向かっている。
 財政的にも、財団法人や三セクをしばるための策(指定管理者も、郵政民営化も、そういう面がありますから)がだんだん効き始めていて、夕張型の破産のための借金上積みはだんだんしにくくなっていく中、今後は、地方自治はますます「金がなくてなにもできない」ようになっていくと思います。
 だから、なぜできないのか、他ができないなか、なぜそれ「だけ」やるのかを、きちんと説明できないと、きちんと運営できなくなっていく。そういう状況になってきている。
 それだけに、村井知事になることが「以前に戻る」という単純な流れになるとはとうてい思えません。
 選択肢としては、「特色が出せる」か「ほとんどなにもできない」かのどちらか。今後、長野にかぎらずそういう方向へとシフトしていくのではないかと、私は思っています。

 それにしても。

 田中康夫氏を支持する人は、ここ数年の全国の行政の変化って、全然見てないんですね。情報公開のこと、お金の調達のこと、計画倒れダムの中止のこと。別に、田中県政だからあったわけじゃない。全国的に進度の違いこそあれ、あちらこちらで進んできたことが、長野でもおきたにすぎない。田中県政がリードした部分もあるけど、田中県政がおいていかれている部分だって多い。そういった競争が行われているというのに、相も変わらず「土建屋」「公共事業」「破産」。
 地方自治は自分が関与していかなければいけないものだっていう自覚が感じられないです。単に下げ与えられるモノの優劣を批評しているだけ。それじゃ、いくらお上に蹂躙されたって、文句は言えないだろうなと。

 私は、田中県政を経験したことは、良かったと今になって思います。だって、勉強しましたもん。行政のプロに言いくるめられないようにするには、行政のことも知らなければいけない。粉飾されたようなガイド資料だけじゃなく、生資料も読めなければいけない。どういう動向があるのか、知らなければいけない。
 特に、地方の市町村の役人なんて、なにも勉強してないにもかかわらず、自分たちだけが市町村の長期計画を担っているって自負だけがある。だから、市民を見下した部分がある。そういう人たちをきっちり論破して、涙目にさせたりしていくというのは、今後必要なことだと思うし、そのために必要なスキルを積むためのきっかけが、田中康夫という触媒だったと、そう思うのです。

 ただ、6年は長すぎた。この地方行政の激動期に、6年間の「やってるふり」でのサボタージュは、大きいです。長野が今後どうなるか。見捨てることなくいろいろ言ってはいきたいと思うけれども、なかなか頭が痛いところです。

 そんなわけで、KAZZさん、いろいろお世話になりました。

Posted by zenkoG at 2006年08月08日 08:44
私は最初、田中県政ネタを熱心に取り上げるKAZZさんは長野県の人だと思っていました(笑)
Posted by 佐倉純 at 2006年08月08日 14:31
>佐倉さん

そう思われても仕方ないですよねえ(笑)

当初、ここまで引っ張る気はなくて
1期4年ぐらいで止めようかと思ってたんですよ。
そしたら、1期目をあんな中途半端にしちゃって(笑)

仕方がないので2期目も見続ける羽目に・・・。
トホホですよ、まったく(苦笑)

>zenkoGさん

これはまたお久しぶりです。

村井氏が田中以前の手法を取る可能性は低いでしょうね。
それをやったらたちまち吊し上げを喰らうだけでなく、
現実の財政に問題が生じてしまいます。

ですから、それだけはしないでしょうし、
する可能性もないと考えるわけなんですが、
田中を支持するという人の多くには、
勝手に頭の中でイメージができちゃってるんですよね。
「田中に対抗する者=守旧派」てなものが。
これは、この6年がもたらしたマイナス要素の最たるものでもありますが、
この意識が大々的に払拭されないことには、
新たに改革をやろうといっても、なかなか難しいでしょうね。

まあ、そういうわけで任期終了まではまだいろいろあるでしょうけど、
私はもう降りたいです(苦笑)。

これから田中に何か言及するならば、
彼の立場も変わることですし、別の形を取ると思います。

>そんなわけで、KAZZさん、いろいろお世話になりました。

こちらこそ、zenkoGさんには大変にお世話になりました。
ありがとうございました。
たまに覗いてやってください。
相も変わらずくだらねえことをブツブツ言ってますので。
Posted by KAZZ at 2006年08月08日 19:21
KAZZさん、6年間お疲れさまでした。
コメントを頂いたのにお伺いするのが遅くなりました。
ごめんなさい。m(_ _)m
地方自治は何処も苦しい変革を強いられる時代になっているようです、村井さんがどう歩いていくのか目が離せません。
しばらくは静観する予定です。
「村井仁はもう要らない」を立ち上げる必用がなければいいのですが・・・。

zenkoGさん、お久しぶりです。
これからどのような展開が待っているか不透明ですが、とりあえずは一区切り付きました。
今日か明日から何回か分けて「ダムと脱ダム」について少しずつ書いていきます。
以前に一度そのことでKAZZさんの掲示板で、だったでしょうか、反論を頂いたのを覚えています。
みなさんとは少し違った考え方であることはそのときでおわかりと思いますが、おそらくあのころよりは少しは整理した書き方が出来る(かなー?)かも知れないと思いますので、お時間があればお立ち寄り下さい。
疑問に思われる点にzenkoGさんの鋭い突っ込みなど入れていただければ幸いです。

KAZZさん、長野県政に限らずKAZZさんの記事はいつも楽しませていただいております。
これからも世の中のあんなことやこんなこと、どんどん切り込んで下さい。
まだまだ暑い日が続きそうです。
KAZZさん、zenkoGさん他のみなさまもお体に気を付けて頑張って下さい。

本日は遅ればせながらの「田中康夫落選記念」と、暑中お見舞いとして書き込ませていただきました。
Posted by ヒグマ at 2006年08月09日 12:02
>ヒグマさん

私は何だかんだ言って長野県民ではないので、
実際のところ、県民の皆さんがどんな風に思ってらっしゃるのか、
もう一つ測りかねていた部分がありました。
なので、的外れなことを書いちゃったかなあなどと
あとで思い返すこともしょっちゅうありました。

ただ、私が6年間一貫して気をつけていたことは、
もしも田中が自分の県の知事だったとしたら、
ということを書く際の前提に置こうということでした。

確かに田中は落選しましたが、
村井さんだってどう転ぶかはわかりません。
しかし「村井仁はもう要らない」なんてなものを
本当に作る必要がないぐらいになるよう、
ヒグマさんをはじめとする長野県民の皆様には
必要に応じて声を挙げていただきたく思います。

ヒグマさんには、様々な意味でお世話になりました。
私にはない「長野県民」としての視点を知ることができたのは
ヒグマさんのおかげと言っても過言ではありません。
本当にありがとうございました。

ブログの方は今後も折を見て覗いてみます。

私の方は今後もくだらないことを書き連ねていきます。
御期待に添えるかどうかはわかりませんが、
やれるだけのことはやっていきますので、
気が向いたらちょっと覗いてみてやってください。

というわけで、今後もいろいろ大変だと思いますが、
身体の方に気をつけて、頑張ってください。
Posted by KAZZ at 2006年08月09日 19:00
KAZZさん、お疲れ様でした!(シミジミ。笑)

思えば本当に長い道のりでしたね。
私が「あれ、何かおかしいぞ・・・田中康夫って本当はどうなの?」と
思い始め、「そうか、そうだったのか!」と目が覚めたのはネットで
KAZZさんはじめ大石さん、zenkoGさんなど数少ない田中県政ウォッチ者の
皆様との出会いが有ったからこそです。
今となればデジボBBSも面白かったですよネ。
(その節はご迷惑をお掛けしました!笑)

皆様には政治について色々と教えて頂きました。
まあ政治に興味を持つように成ったキッカケを作ってくれたという意味では、
田中康夫にも(チョッピリ)感謝しないといけないのでしょうけど。笑

出直し選挙と今回の2回、祈るような気持ちで反田中票を投じて来ましたけど、
テレビで村井氏当確の表示を見た時は思わずガッツポーズをしてました。笑
しかしこの4年は長かった!(歳もとりましたしネ。笑)
長野県はこれからが大変だと思いますが、村井県政もしっかり見ていこうと思います。

KAZZさん本当にお世話になりました。m(__)m
またお伺いさせて頂きます!
Posted by ウィッチ at 2006年08月09日 23:28
>ウィッチさん

お久しぶりです。

まさかここまで田中を見続けようとは
自分でも思っていませんでした。

ヒグマさんへのレスにも書いたように
私は長野県民ではないのですから、
その辺ではかなりハンディキャップがあったかもしれません。

ただ、田中の考え方が何か違う、何かおかしいというのは
2000年の頃から一貫してあって、
そこからすべてが始まって、ここまで来たという感じです。

デジボBBSも懐かしいですねえ。
でも、迷惑だとかは思ってないですよ(笑)。
あそこに参加していた人たちが
今どうしてるのかは知る由もないのですが、
あそこで行われた論争も、今となっては
有意義なものだったと思うようにしています。
立場の違う人と腹を割って話すってのも
決して悪いことではなかったと思いますし。

田中についての言及は、あの人のことですから、
たぶん国政に打って出るんでしょうし、
そうなればまた言及する機会が出てくるでしょう。

長野県政についても、気になることがあれば
言及する機会が出てくるかもしれませんが、
長野県政についての言及の頻度は
これまでより格段に減ることだけは確かです。

ウィッチさんにもいろいろとお世話になりました。
ありがとうございました。

これからも、このブログの中でいろいろと
くだらない戯言を書いていきますので、
たまに覗いてみてやってください。
Posted by KAZZ at 2006年08月10日 00:20
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