2005年03月18日

堀江よ、いい加減にせよ

先月から再三にわたって、Lievdoorによる
ニッポン放送株式買収問題を取り上げている。
Livedoorは、遂に本体のフジテレビ株式まで買い付けようと模索中で、
やれLBOだのTOBだのと手法論が飛び交う始末だ。
今回の一件を巡って公取委も調査をするらしいし、
現在進行中のニッポン放送による新株予約権発行の是非を巡る法廷闘争も、
東京高等裁判所による審尋が行われる
という状況になった。

さて、そんな中、Livedoorに「NO!」を突きつけた勢力が2つあった。
一つは、FNS加盟27局。要するにフジテレビのネット局である。
そしてもう一つは、ニッポン放送専属の野球評論家で参議院議員の江本孟紀氏だ。

前者のFNS加盟27局の方は、まあ、わからないでもない。
彼らも言うなればフジサンケイグループとは運命共同体なのだから。
テレビ黎明期においてフジテレビがネット網を整備した際には、
既存のVHF局よりもUHF局を優先したという事情もあり、
ネット局数自体は先発のNNN(日本テレビ系列)や、
JNN(TBS系列)のネット局数に比べて多くないものの、
企業間の結びつきという点について言えば、
むしろそれら先発勢よりも強いのではないかとさえ思える。

そういう状況下にあるFNNだけに、
こうした声明が出ても別に不思議だとは思わない。

一方で、江本氏の方はどうか。
以前話題になった「ベンチがアホ」発言と結びつけるのは、
いささか無理があると思う。あれは若気の至りであろう。
今の彼はそれ以降、様々な経験を積み、国会議員にもなっている。
そういう立場上、重々考えた上でこうした態度を表明しているはずだ。
たかがいち野球解説者の発言とタカをくくってはいけない。

問題なのは、堀江の態度が常に曖昧模糊としているせいで、
結局誰からも信頼を得られないことにある。
「儲かるか、儲からないか」というのは明快な態度ではない。
ただの二者択一にしか過ぎない。
彼も仮にも上場企業の経営者なのだから、
ベースのしっかりしたヴィジョンを見せなければいけない。
なのに、彼はそれを一向にしない。

昨今、堀江礼賛の論調が多くなってきているが、
私はそういう傾向をとても危惧している。
前にも書いたが、彼は田中康夫みたいなものだ。
田中も結局は大言壮語をさんざん吐きまくった末に、
長野県知事として何一つ仕事をしないことが
もはや通説として公になっている。
堀江も田中も、言っていることはいつも抽象的で観念的だが、
それ以上の深さは感じられない。
彼らは彼らの感覚しか信じられないのである。

それは、うまくハマればいいのかもしれないが、
失敗した時のダメージはとても大きくなってしまう。
個人の感覚に依拠した事業や行政の進展など、
早晩必ず行き詰まってしまう。
堀江も田中も、そこが全然理解できていない。

そんな連中をトップに戴きながら、
日々働いている人たちにとっては、とても不幸なことだ。
posted by KAZZ at 20:21 | 島根 ☔ | Comment(3) | TrackBack(1) | ライヴドア
この記事へのコメント
>彼は田中康夫みたいなものだ。

なんか堀江氏に感じていた違和感みたいなものがあったのですが、なるほど!と思いました。

Livedoor製のソフト買ったことがありますが・・・ろくにサポートが無くて痛い目にあってます。
会計ソフト作成業界に友人がいるのですが、Livedoor傘下になってから「弥生」は駄目になったとかいう噂も聞きましたよ。
Posted by 佐倉純@桜日誌 at 2005年03月18日 21:04
江本さんが国会議員職を放り出して大阪府知事に立候補した時には、田中康夫臭を感じたりもしましたが・・・。
まあ、スポーツ平和党からいつのまにか民主党に移っていて参議院の比例候補に田淵幸一を誘って断られていたのも記憶に新しい・・・。
Posted by golden_chart at 2005年03月18日 22:50
コメントありがとうございます。

>golden_chart様

まあ、江本氏も目立ちたがりなところはありますので・・・。
ちなみに、スポーツ平和党は民主党に事実上吸収されてしまいました。
もはやアントニオ猪木が国会議員だったことを覚えている人もいないかも。

>佐倉純@桜日誌様

>Livedoor傘下になってから「弥生」は駄目になったとかいう噂も聞きましたよ。

Livedoorが傘下に収めてから駄目になったものは他にもあります。
レンタル掲示板の「したらば」はその代表格と言っていいでしょう。
昨秋に起きたサーバトラブルに端を発する騒動で、
私を含むユーザーの信頼をかなり損ねました。

あと、「Opera」もそうですね。
トランスウェアがディストリビューションを持っていた頃と今とでは、
日本語サイトの質と内容が格段に違います。
Posted by KAZZ at 2005年03月19日 09:17
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Weblog: 桜日誌
Tracked: 2005-03-18 20:59
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