2005年03月23日

その理由では通じません

予想通りとでも言うべきか、
高裁でもLivedoorが「勝利」した。
ニッポン放送のフジテレビに対する新株予約権発行の
差し止め仮処分申請に対する保全抗告が棄却された

結局、ニッポン放送は新株予約権の発行を取り止めた

あまりにもその数が膨大すぎたので、
恐らく棄却されるんじゃないかなと思っていたが、やはりそうなった。

ただ、高裁にせよ地裁にせよ、理由として掲げた文言が少々おかしい。
「経営支配権確保が主要目的」と、東京地裁も東京高裁も断じているが、
その根拠は何処にあるのか。
これはつまり、敵対買収を防御する手段を講じてはいけない、
という意味なのか。

確かに今回の手段は少々突飛すぎたし、問題も多いと思う。
同時に、ニッポン放送やフジテレビの対応も拙かった。
しかし、社外取締役も含めた取締役会で正式に決議された上での
新株予約券発行なのだ。その部分を考慮できないのはなぜで、
また、仮に今回は議論にもならなかったと思うが、
もしこれが、他の既存主要株主からの要請もあってのことだった場合、
これと同様な判断を下すことが本当にできるのか。
その意味で、地裁や高裁の判断には疑問点が多すぎるし、
その根拠も実に薄弱で危険なものと言わざるを得ない。

さて、まあ現実に、
Livedoorがニッポン放送の放送を取得したわけで、
そうなった以上はよほどの逆転策がない限り、
フジテレビがニッポン放送を掌握するのは難しかろう。
それどころか、ニッポン放送が持つ株式を足掛かりに
フジテレビを支配に掛かるのではないかという観測がある。
今のところ慎重な姿勢は崩していないが、
いずれそのようなことになるだろうとは思われる。

対するフジテレビは、ポイズンピル行使も視野に入れ、
次なる防御策を練っているようである。

今後の流れがどう進むのかはわからないが、一つだけ言えることは、
Livedoorがニッポン放送の筆頭株主になったということであり、
経営のイニシアティブを握った以上は、メディア企業の経営主導者として
果たすべき責任をどのように示していくのかを、
堀江自らが明らかにする必要が出てくる。

しかし、問題はその責任について、堀江が未だに何も明らかにせず、
しかも、未だにメディアとしての進み方を明らかにしていない。
エンターテインメント路線だのジャーナリズム不要だのと言っているが、
そんなものは単なる堀江の願望に過ぎない。
「堀江の願望=Livedoorの社命」と簡単に片付く話であればいいが、
当然の如く、上場企業であるLivedoorにも株主が存在し、
堀江の論によれば、その株主の意向が重要なのだという以上は、
ニッポン放送の親会社であるLivedoorの経営も、
これまで以上に重要視されてくるはずだ。

そのことに、堀江は本当に気づいているのだろうか。
たぶん、彼のことだ。気づいてなどいないだろう。
あれでメディア企業の親玉気取りなのだから、
こりゃニッポン放送もお先真っ暗だ。
posted by KAZZ at 20:25 | 島根 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | ライヴドア
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