2005年04月18日

Livedoorは本当に勝ち組なのか

例の騒ぎにやっと終止符が打たれた。
Livedoor対フジサンケイグループの、仁義なき闘いだ。

詳細な内容はこちらを御覧いただくとして、
一見すると、フジテレビが不利な条件を呑まされたかの如く思える。

だが、本当にLivedoorは、今回の一件で勝ち組たり得るのだろうか。

今回の騒動において明確になったことは、
Livedoorの方法論と、それに基づく行動の成果は、
必ずしも市場から評価を受けなかったということであり、
それはつまり、堀江式の拡大路線には
市場が許容しかねるような問題点が少なからず含有されている、
ということに他ならないのではないか。

例えば、今まで彼らが幾度となく行ってきたように、
彼らと同程度以下の相手とのM&Aには、堀江の方法論は通用するが、
今回のように相手の規模が自分たちを軽く凌駕しているような状態で、
それまでと同一の方法論を以てM&Aに臨もうとしたこと自体に、
既に根本的な間違いがあるのだと、株価を下げ傾向に持っていくことで
市場はLivedoorに提示したのではなかったか。

あるいは、相手に明確なる事業構想を提示できなかったことや、
(だから、和解合意段階で事業提携内容が決しなかった、とも言える)
仮にそうした構想の説明にトライしようとしても、
イメージの見えない抽象的表現でしかそれができなかったこと。

そして何より問題だったのは、彼らの本業たるIT部門が、
実は彼らの中では収益の柱として成長していなかったという
自己矛盾を抱えつつ「IT企業」の看板を掲げていた点だろう。

そういう企業が、メディアとネットの融合だなどと口にしても、
信憑性などありはしないし、今後の信憑性の構築にも期待できない。
そんな状態にあって、堀江が空想的な文言ばかり並べていては、
次第に彼を取り巻くブームが去っていくのも無理からぬことであり、
経営向上能力が伴わないのに野心だけは人一倍膨脹したような
無能な経営者が大風呂敷を広げることの危険性が
改めて認識されたことを、堀江自身がもっと自覚しなければダメだ。

残念ながら、今日の記者会見をニュース映像で見ている限り、
堀江の中にそうした自覚はなかったようである。
これでは、これからも堀江に振り回されるLivedoor株主が不幸だ。

フジサンケイグループについて言えば、
ニッポン放送のトップ連中が既に辞任を申し出ている。
これは買収を防御できなかった企業トップとして真っ当な判断である。

その一方、フジテレビは一体何をしているのか。
前にも書いたが、日枝久会長も村上光一社長も、
今回の一件の責任所在を明確にし、然るべき責任を負うべきだ。
まさか亀淵以下ニッポン放送首脳陣にだけ詰め腹を切らせて、
自分たちは何もしないなどということはあるまい。

そんな倫理観のない連中がトップにいるようでは、
フジテレビも将来の企業価値向上は望めまい。

ともあれ、騒動は終わった。
実にくだらない騒動ではあったのだが。
posted by KAZZ at 20:19 | 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライヴドア
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