2005年05月11日

呆れた理屈

いやはや、世の中には呆れた理屈を堂々と振り回す輩がいるようである。

戦艦大和と言えば、第二次大戦の終盤に建造された巨大な戦艦であり、
同型艦には「武蔵」(戦艦)や「信濃」(航空母艦)がある。
御存知の方も多いと思うが、
大和は活躍の場をほとんど得られぬまま撃沈されてしまった、
ある意味では不幸な戦艦である。

その大和の模型などを展示しているというのが、
広島県呉市にある呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)である。

ところが、いつの世にもヒマな人間というのはいるもので、
この展示施設が展示する内容を「戦争美化の恐れあり」などと
難癖をつけている輩がいる
というのである。
私はこのニュースを見た時、悪い冗談かと思ったが、どうも本当らしい。

なんでも、その難癖をつけ・・・、いや、要請をしている
「ピースリンク広島・呉・岩国」なる市民団体は、
軍事技術を中心とした展示内容が戦争美化につながる危険がある、
などという理由から展示内容の見直しを迫っているのだという。

笑止千万とはこのことを言うのではなかろうか。

大和の模型を展示したぐらいで戦争美化につながるという
その感覚が理解できない。
そんなことを言うのなら、軍艦の模型など販売できないだろう。
私も子供の頃に日本の様々な軍艦のプラモデルを作って遊んだものだが、
(ちなみにひねくれ者の私は、航空戦艦「日向」がお気に入りだった)
その行為が戦争の美化につながる行為とは思えない。

展示されている大和の模型などを見て、
日本は過去にこれだけのものを造ったこともあるのだと
その技術力に感心するのならともかく、
そこから戦争美化に無理矢理つなげようとするのは、
あまりにも度の過ぎたこじつけではないか。
如何に第二次大戦という戦争が造らせた戦艦だったにせよ、
それを見て直ちに戦争を美化する者などいない。
と言うより、それとこれとは別の問題だ、ということだ。

数年前に、ビートルズの名盤『ABBEY ROAD』の
ジャケットに写っているポール・マッカートニーが
手にしている煙草に難癖をつけたバカな嫌煙団体が以前いた
が、
ピースリンク御一行がやっていることは、彼らと同じなのだ。
煙草にせよ戦争にせよ、対象となるものを
あまりにも疑いなく憎むことしかしないあまりに
(つまり、それらは須く悪であるべしとしか思っていない)
バカバカしいことを言い出して世間の失笑を買う。
しかもタチの悪いことに、そういう状況にもかかわらず、
彼ら自身は「高邁な思想を世に問うている」と頭から思い込んでいる。
つくづくヒマで不幸な人たちだと思う。

きっと彼らは、ああいう展示を見る人たちは
漏れなく戦争を美化するもの
だと思い込んでいるのだろう。
だとすると、彼らは一見「平和主義を問うている」ふりをして、
大和ミュージアムを訪れる見学者たちを小馬鹿にしているのかもしれない。

まったく、嫌な世の中である。
posted by KAZZ at 20:37 | 島根 | Comment(0) | TrackBack(1) | 国内事件・社会
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若さ故の過ち
Excerpt: なんか疲れてるので、適当に。 戦艦大和の展示、見直しを 「戦争美化」と市民団体 なんでそういう風に話を持っていきたがるのかなぁ。 こういう意見を言う人を見ると、イチャモンつけて金儲けしている性質の..
Weblog: 桜日和
Tracked: 2005-05-12 11:59
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