2005年06月02日

【臨時】人間とはエゴイズムの動物である

最近、何かと話題のあの動物について、取り上げてみる。

ときに、皆さんはウーパールーパーという動物を覚えているだろうか。
さもなくば、エリマキトカゲでも良い。
または、シベリアンハスキーという犬の一種でも。

前2者はテレビの番組やCMなどで取り上げられ、
後者は動物を題材にしたマンガで取り上げられ、
それぞれ有名になった。どれも結構前の話である。
それらを「酷使」し、「消費」し尽くしたメディアは、
ブームの退潮と共にそれらをほとんど取り上げなくなった。

今、再び同様の問題が起きようとしている。
主人公はレッサーパンダ。風太なる名前が付いている。
このレッサーパンダが立ち上がる様子がマスコミで話題になった。
レッサーパンダは直立したり、その状態で歩行すること自体が
彼ら自身の習性であって、別に不思議ではないそうだが、
どういうわけなのか、そのことがマスコミに取り上げられ、
あろうことか、その名前や直立状態を商標登録しようなどという
思わず耳目を疑うような話が進んでいる
らしい。

そうした風潮に苦々しさを覚える動物園関係者もいるようで、
北海道旭川市の旭山動物園では、このような安易な見世物化に対して、
厳しい口調で警鐘を鳴らしている
のだが、そうしたことに関係なく
レッサーパンダブームは続いているようである。

千葉市動物公園がいったい何を思って
このレッサーパンダを商標登録するのか知らないが、
正直言って、非常に不愉快であり、見苦しいと思う。

動物固有の習性に目をつけ、人気を煽り、
それを適当な理由によって商標として登録する。
そんなことは動物園がやるべきことなのか?
動物園とは、そういうことをする施設ではなかろう。
彼らは動物専門のプロダクションにでもなるつもりなのか。

少し話はそれるが、
私は動物愛護団体や自然(環境)保護団体の大部分が嫌いだ。
なぜかと言えば、彼らはこうした事例に対して、
あまりにも無関心が過ぎるからだ。
今回の問題についての報道を見る限り、
こういった団体が千葉市動物公園にクレームを入れたなどという話は
まったく出てきていない。
唯一批判的なのが、先に挙げた旭山動物園だけ。

エリマキトカゲの時にしても、ウーパールーパーの時にしても、
こういう団体は何一つ主張をせずブームを黙認するだけ。
どうも彼らは特殊な動物には一切興味がないらしい。
だから何も主張をしないのだろう。

動物の自然の摂理を商標登録しようとしたり
様々な形で客寄せの道具にしようとする連中、
そしてそれを黙って看過するだけの似非動物愛護主義者。
彼らのありようには、人間の醜悪なエゴイズムが見て取れる。
そして、そのブームについつい流されてしまう
私も含む一般市民もまた、そういう意味では醜悪なエゴイズムを
常に内包して生きていると言ってもいいだろう。

近い将来、このブームが去った時、
人々はレッサーパンダのことをどのぐらい覚えているだろうか。

動物を愛でること自体は、とてもいいことだと思う。
但し、動物を見世物扱いすることと、
そのブームに安易に乗ることだけは、絶対に避けなければならない。

人間は動物に対して
安易なエゴイズムを押しつけるべきではない
posted by KAZZ at 00:51 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内事件・社会
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