2005年06月15日

地上波デジタル放送なんて本当に必要か?

私は前々から思っている。
地上波デジタル放送は本当に必要なものなのか、と。

確かにテレビ放送の技術的進歩はあるだろうし、
そのメリットは受容した方が良いのかもしれない。
だが、アナログがデジタルになったからと言って
テレビというものの本質は何も変わらないように思う。

総務省が今年3月に行った調査で明らかになったことは、
アナログ放送の電波が近い将来停波されることは知っていても
その時期がいつなのかを正確に把握している人は
驚くほど少ないということ
であり、
対応テレビの普及率は1割にも満たないということである。

実際のところ、いわゆる地上波デジタル放送のメリットが
私にはよくわからない。

だって、現状を考えてみれば良い。
必要な情報はだいたいがウェブで探せる。
テレビはあくまでガイドライン的な役割しか果たさない。
そしてテレビはなまじ映像があるものだから、
インパクトだけを追い求める結果しか招かず、
それが高じると、視聴率のみに拘泥する悪弊を招き、
様々な問題が生じる原因となってしまう。

その昔、大宅壮一が「一億総白痴化」という名言を残したが、
もし大宅が今生きていたら、
テレビの現状を見てきっと悶絶するに違いない。
それぐらい、テレビは今、デッドエンドに来ている。
だが、そんな自覚のあるテレビマンはあまり多くなさそうで、
だから堀江貴文のような門外漢に、お手軽に買収の対象として
目をつけられるような結果になっているとも言える。

ともかく、技術的なレベルアップは果たせているとしても、
ソフトウェアとしての番組の質的向上に疑問符がつく今、
本当に地上波デジタル放送が必要だとは思えない。

実際、デモンストレーションなどを見ていると、
単なる「高い玩具」にしか思えないのが現実だ。
そんなものだったら、取り立てて必要ないと思う。
posted by KAZZ at 20:14 | 島根 | Comment(2) | TrackBack(0) | 国内事件・社会
この記事へのコメント
地上放送のデジタル化には、テレビ放送が使用する電波帯域を集約し、開いた帯域を他の無線系サービスに開放することで、逼迫している電波事情に余裕を持たせるという意味合いがあります。
正直な話、「テレビ放送」としては何らメリットはありません。実際、デジタル対応だけでも相当な負担になるため、予算の乏しい地方局などでは全く歓迎していないという話も聞きます。
ただ、「無線サービス」という観点で見れば、これはかなり大きなメリットなのです。

こんな大事なことをきちんと説明せず、「双方向性」だの「画質向上」だの、いわばオマケ的な要素ばかりを前面に押し出すから「高い玩具」になってしまっているのでしょうね。
Posted by 長月@ReadMe.毒 at 2005年06月15日 21:04
確かに当世の電波事情からしてみれば
間違いなく必要な技術革新と言えるでしょう。
それは私にもわかるんですよ。

しかしながら、総務省が家電業界と組んで
テレビの強制的な買い換えを促進するための
出来レース的なキャンペーンにしかなっていないような
そんな宣伝しかできていないがために、
本来のメリットがまるで伝わっていないわけで、
これでは本末転倒じゃないかと思うんですよ。

こんなんで実際にアナログ停波した時に
必要な理解が得られているかどうか、
今から相当心配になりますね。
Posted by KAZZ at 2005年06月15日 21:35
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