2005年07月21日

教条主義の弊害

先日のエントリにおいて、教科書問題について書いた。
何かと話題を振りまいている「つくる会」教科書について、
ド単純なカテゴライズにのみ依拠することで反対しようとするのは
あまりにもファッショ的だ、てなことを書いたつもりだ。

そうしたら、どこかの市会議員が、わけのわからないことをやっていると
チラッと耳目にしたので、早速そのブログを見に行ってみた。
そのブログの書き手であるくまがい桂子女史は、
よほどこの問題に関して高邁な理論をお持ちらしく、
幾つかのエントリを見てみても、相当に突っ込んだ書き方をされている御様子。
それはそれで別に一地方議会議員のコメントとして何ら構わないのだが、
このお方がつくる会教科書の不採択を「要請」(と本人は言っている)する
そのやり方があまりにも強引だったらしいので、問題になっているらしい。

教科書選定委員長・教育長の実名や電話番号などを堂々と掲載し、
そこに不採択要請を送りつけることをけしかけるという、
一種の採択妨害を推進するかの如き行動に出た、
というのがその行動の大まかな内容なんだそうだ。
威力業務妨害罪だって適用されかねないこの行動について、
くまがい女史は特段の謝罪も釈明もせず、自説を並べるだけに終始し
御自身のとった行動をあくまでも要請の一環として片付けたい御様子

ただ、それにしたって御自分の言葉を連ねてのものではなく
御自身が所属している日本共産党のウェブサイトへのリンクを貼り、
日本共産党の主張を以て説明を済ませようという実に合理的な方法
全てをクリアにしたいらしい。


私はこういうのを「日本共産党式教条主義の弊害」だと思う。
結局のところ、くまがい女史の言動というのは、
(ひいては日本共産党の掲げる論理というのは)
最初から決まっている御為ごかしな一つの結論を軸に
つくる会教科書への罵詈雑言を並べ立てているだけであり、
それ以外の異論やら正論やらを全て排除し、
結果として日本共産党及びその党是に忠実にあらんとするだけの
教条主義
の発露
以外の何物でもなく、
よってそこには何の客観性も説得力も存在し得ないということに
くまがい女史はまるで気がついていない

つくる会教科書が害悪を撒き散らす本であるかの如き主張を
何の思慮も根拠もなく垂れ流して悦に入っているのは、
自分で自分の視野を大きく削ぎ落としているのと同じであり、
それこそがまさに日本共産党式教条主義がもたらした
大きな弊害の正体
ではないかと思っている。

昔日のルサンチマンを未だに引きずっているだけでなく、
それに依拠した諸説を流布しようとするのは、別に彼らの勝手だが、
一方で日本共産党は現実路線を歩むのだと宣言したのではなかったか。
彼らのいう現実路線が如何なる理念に基づいているとしても、
その下で行われている行動が、現実を拒否するかの如きベクトルに
向かっているという事実を、くまがい女史は身を以て示しているとは言えないか。

日本共産党がここまで現実という言葉を履き違えている以上、
彼らが誰からも相手にされないのも無理からぬ話であり、
少なからぬ世間からの耳目を集めたいがために
こうした暴走とも言える行動に末端の連中を走らせてしまうことの元凶が
いったい何処にあるのか
を、彼らは一度徹底的に総括した方が良い。

それができないようでは、彼らが言う現実路線など
未来永劫成し得ないことであり、ひいては日本共産党を
これまで以上に現実離れした政党へと邁進させるような
推進力にしかならない
結果になってしまうだろう。

とは言っても、これほどまでに現実離れ・浮世離れしていることを
誇りこそすれ自己批判すらできないような日本共産党に、
現実路線なる言葉ほど似つかわしくない言葉もないが。
posted by KAZZ at 00:10 | 島根 ☀ | Comment(2) | TrackBack(2) | 国内政治(政治家)
この記事へのコメント
毒電波を流して悦に浸るだけならまだしも、コメント欄を何の前触れもなく閉鎖したのは許されませんね。<くまがい氏

くまがい氏の考えに反対する意見が多数書き込まれたものと想像するのですが、どんな意見であれ書き手の手間と時間を費やされたものなわけで、それを即座に削除封鎖という処置をするあたり、ファシストだなぁと思いました。そこが一番許せない点かなと。
Posted by 佐倉純 at 2005年07月22日 00:29
>佐倉さん

政党にしても政治家しても、
その固有名詞や看板を背負って立つようなサイトやブログは、
(仮に政党や政治家本人が開設していなくても)
本来、意見や批判などについてある程度はオールカマーでなければ
それらを開設している意味がないように思います。

しかし、くまがい女史のケースを見てみると、
コメントはゴッソリと削除された挙げ句、
TBも同様の状況の挙げ句、どちらもできないようになっている。
しかもその責任が自分には一切ないという認識ですからね。

これではただの意見の押しつけにしかなっていないと指摘されても、
決して文句は言えないと思うんですよ。
Posted by KAZZ at 2005年07月22日 01:03
コメントを書く
※いただいたコメントは必ず拝読しております。
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック

市議自ら言論弾圧・・・いいのか?これ
Excerpt: 西村さんのBlogで教科書の話が載ってたので、ちょっとコメント欄に落書きしたこともあって、ついつい読んでいたのですが。 夕張市議 くまがい桂子 の ブログってぇのが紹介されているのだけれど、いいのか..
Weblog: 桜日和
Tracked: 2005-07-22 00:19

嫌韓派の逆襲の兆し・・・になるといいな。
Excerpt: なんか話題に乗り遅れた感じがするけれども嫌韓流すごいですね。 (上のリンク先は、出版社がこのマンガのためだけに独自サイトを開いたみたいです。力入ってるなぁ。このほかに売っている本は、どう見てもアングラ..
Weblog: 桜日和
Tracked: 2005-07-22 00:19
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。