2005年08月04日

都合のいいお願い

田中康夫が長野県知事再選を果たした際に掲げた
いわゆる「5直し8宣言」というのを御存知だろうか。

詳細はリンク先を御覧いただくとして、要は以下のようなことだ。

5直し
  水直し森直し道直し田直し街直し
8宣言
 1:「だれもが参加」しましょう宣言
 2:「ものづくり産業戦略」宣言
 3:とことん「行政・財政改革」宣言
 4:「県庁変えます・変わります」宣言
 5:「集落単位からの活力」を取り戻そう宣言
 6:「信州 人づくり」宣言
 7:「自律と助け合い」宣言
 8:「21世紀の循環型社会」宣言

見ていると、どれもこれも立派そうな文言が並んではいるのだが、
現実にこれらの達成進捗度が進んでいるかというと、
どうもそうでもないというのが現実らしい。

さて、そんな「5直し8宣言」について、
田中康夫は「県議会や県民の協力が必要だ」と述べたそうだ。

今更どの口でそんなことを言えるのか知らないが、
困った時には懇願するしかないとでも思ったのだろうか。

いやはや、御都合主義というのは実に便利な代物だ。

そういえば、いつ頃からであろうか。
田中康夫の口から「県民益」なる言葉がパタッと聞かれなくなったのは。

最初の知事就任当初、あれだけ「県民益」と○○の一つ覚えよろしく
繰り返し口にしていたはずの御仁が、そうした彼の主目的のはずの言葉を
一切口にしなくなったのは、早い話が彼にとって「県民益」が
さほど重要ではなくなった証左
だとは言えないだろうか。

そうでなければ、木製ガードレール云々だのコモンズ支援車だのの、
無意味な予算案
が出てくるわけもなく、
まして「脱ダム」を謳いながら、その実ダムを代わりにするような
わけのわからない行動
に出たりもしないだろうし、
何より、県の顔の一つであるはずの長野県公式サイト上で、
「○○をしました」、「××を発言しました」式の発表を多々並べて
意味のないWebリソースの浪費
などするわけもない。

「5直し8宣言」のコンプリートに際する県民の協力を得たいと思うなら、
まず襟を正すべきは他ならぬ知事その人であることを自覚し、
「県民益」を高めるために何が重要で、何が最も求められているかを
的確に判断するために、腰を据えた施策を講じることこそが必要だろう。

そもそも、そんなに大切な宣言であるのなら、
知事ページにひっそりと置いておくような真似などせず、
県サイトトップページからダイレクトに見に行けるようにすべきであり、
その進捗度を例えば四半期に1度とかでもいいから、
公表する
ぐらいのことはしてもいいのではなかろうか。

それもできないということは、結局「5直し8宣言」なるものもまた、
田中康夫がこれまでに何度かしてきた各種の宣言と同様に
「県民益」の対極にあるものでしかなく、
そして結局、長野県民はそうしたものに振り回されるだけという
実に侘びしい結果にしかならないのではないか。

達成に際して県民や県議会の協力を求めようと思うのはいいが、
それを求めるのに、あまりにも田中康夫の姿勢が尊大過ぎはしないか
そもそも「5直し8宣言」を声高らかに宣言したのは
他ならぬ田中康夫その人
なのだから、
「県民や県会の協力が必要で、自分や県職員によって実現するものではない」
などという逃げ口上など打たず、自分から進んで
正面切って多くのことに取り組む努力をしなければ、
県民も県議会も進んで協力などしてくれるわけがない

もっとも、田中康夫にそんなことが理解できているのだとしたら
上記のことはとっくの昔にやっているのだろうけれど。
だいたい「県民益」なるフレーズを進んで口にしなくなったような御仁に、
そんなことを求めても無駄でしかないと思われる。
posted by KAZZ at 00:17 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 田中康夫長野県政
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