2004年09月10日

問題は、むしろこれからだろう

与党の了承は得られなかったが、
どうやら郵政民営化基本方針閣議決定することはできたようだ。

しかし、小泉首相もこれだけで喜ぶことはできまい。
むしろ、本番はこれからなのだから。
ある意味で野党以上に厳しい敵
つまり与党内に多くいる郵政民営化反対派
彼を手ぐすね引いて待っているのである。

だから、「やっとここまで来た」などと
感慨に耽っている場合ではない。

正直なところ、私は現状の郵政公社が民営化したところで、
結局は民業に勝てっこないと思っている。
理由は様々にあるが、最も大きな理由は、
このところ形振り構わずサービス強化に務める彼らが、
いつかどこかでリバウンドするというか、
ボロを出してしまうのではないかと思われるからだ。

確かに、きめの細かい様々なサービスが彼らの売りであろう。
しかし、やがて彼らもある一点に気づくはずだ。
それはつまり、民業となった以上、必ず関わりの出てくる
利潤」と「サービスレベル」のバランスの問題だ。

つまり、ある意味で利潤度外視でやれている現在とは違い、
完全民営化が成った場合、彼らの存廃には必ずと言っていいほど
「利潤」という要素が絡んでくる。
これを抜きにしてサービスを行うことは、
民間企業では無理なのだ。

例えば、儲けの薄い分野に参入するということは、
それを軌道に乗せていくまでに、
如何に他の分野でカバーしていくか、
ということが重要になってくる。
それができなければ、その分野からの撤退か
若しくは規模縮小が避けられなくなり、
それはイコール「サービスのレベルや内容の低下」に
直結する要素として印象づけられる、ということだ。

それを避けるために、民間企業はどうにかして
利潤」を上げることを考え、相互補完をしながら
サービスレベル」を落とさないことを実践している。

現在の郵政公社だって、何年か後に民営化すれば、
そこらの一般企業と同じ土俵で対決しなければならなくなる。
単に料金が安いだけでは当然ダメで、
サービスの質的な高さを維持することも求められる。

民業の競争社会に、親方日の丸の彼らが飛び込んでいって
果たして無事に生き延びられるのか、いささか不安だ。
posted by KAZZ at 20:26 | 島根 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治(内閣・政府)
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