2005年08月12日

トホホな御一行様

解散だの選挙だのと世間は喧しい。
自分の平穏無事と他人のゴタゴタが大好きな
私も含めた大方の日本人のメンタリティは
ここでも遺憾なく発揮されていると言って良かろう。
いや、まったく、日本は平和だ。

その平和な国のトホホな政治家御一行様について、
2つの例を新聞記事から引きつつ触れてみよう。

医療費:抑制はラジオ体操の励行から 政府・与党連絡会議(毎日新聞)

<以下、記事引用>

 11日の政府・与党連絡会議で、医療費抑制のためにラジオ体操の励行を呼びかけることが決まった。「クールビズ(夏季軽装)の次はラジオ体操だ」「みんなでやろう」といった声が次々に上がり、まずは首相官邸で小泉純一郎首相らが一斉にラジオ体操をしてアピールすることも検討されている。

 歳出削減が課題である来年度予算の概算要求基準(シーリング)の了承にあたり、公明党の神崎武法代表が「医療を治療中心から予防中心にしたらいい」と主張したのをきっかけにラジオ体操談議となった。

 ラジオ体操は1928年、逓信省(現日本郵政公社)簡易保険局が、国民の健康増進を目的として制定、現在も同公社がNHKなどとともに運営にあたっている。郵政民営化に向けて簡保が果たした役割に配慮する狙いもありそうで、細田博之官房長官は記者会見で「まさに簡保とセットで始まった」と紹介した。

毎日新聞 2005年8月11日 22時41分


<引用ここまで>

いやはや、気楽なものである。と言っても、上記の政治家連中が
ラジオ体操で医療費抑制が果たせるなどと本気で思い込んでいること
ではない。
こんな安易な発想で一過性のブームさえ作っておけば、
それが政治家としての義務を果たしたことになるなどと
本気で思い込んでいる
ことの方がむしろ問題だと言えよう。
クールビズが見事に(と言っていいかは疑わしい部分も多々あるが)
当たったのに味を占めて柳の下の二匹目の泥鰌を狙っているのだろうが、
それにしては実に貧弱な発想のように思える。

ラジオ体操自体には何ら罪はない
それは例えば夏休みになれば毎日のように子供たちがやっているし、
様々な職場においてもラジオ体操をやっているところは多い。
健康増進に効果があるかどうかはともかく、
日本で最もポピュラーな体操として定着していることは間違いない。

が、世の中には(効能は別にして)様々な健康法がある。
ラジオ体操なんてものはその中の1つに過ぎない
別にどうしてもやらなければならない類の体操でもない
それをこの人たちは大真面目に「励行」させようと思っている
くだらないシンボライズを以て何かをやった気になっているだけで、
すっかり御満悦の表情が目に浮かぶ。
そう、クールビズを流行らせた(と思い込んでいる)のように。

こういう了見の人たちであるからして、
恐らくこの人たちが最も国民の興味を引きたいであろう
郵政民営化」についても、同様の方策に出る可能性は否定できない

そして、内実などありもしないパフォーマンスを以て
さも内実があるかの如き幻想を提示する
ことによって
ろくすっぽ説明責任を果たすこともせずに全てを片付けようとする
そんな手法が徒に繰り返されるだけに終わるのではないか。

だとしたら、彼らが掲げている「改革」とやらは、
実は中身のないただの張りぼてでしかない
ということも考えられる。
恐ろしい話ではないか。

もしも仮に今回の選挙で小泉率いる自由民主党が勝つことになるとしたら、
それを以て小泉が掲げる「改革」への追認とするのではなく
むしろ小泉以下郎党のケツっぺたを引っぱたきまくって
国民のためになるような「改革」をやらせるように仕向けなければいけない

それでこそ、選挙に行って投票する意義があるというものだ。
選挙が済んだら政治家任せでは絶対にいけない

では、もう一つ。

変:05年総選挙 造反組はや“転向” 弁明書で「郵政賛成」(毎日新聞)

<以下、記事引用>

 郵政民営化法案の造反組に対する小泉純一郎首相の攻撃に、37人の自民党前職議員から早くも「転向者」が出た。法案に反対した大阪2区の左藤章氏が10日、弁明書を提出、民営化賛成に立場を変えた。造反組を追い落とすため、対立候補を立てる動きは北海道などにも広がり始めたが、静岡県や岐阜県などでは県連が造反組を応援することを決め、党本部に反旗を翻した。

 ●「参院で納得」

 「参院の審議で納得できる答弁・修正案になっている」。左藤氏が党本部に提出した弁明書の内容だ。参院で行われた小泉首相らの答弁と、郵便局ネットワークの維持などを文書化した付帯決議が法案に反映されれば賛成する考えを伝え、公認を申請。党大阪府連が11日に開く選対会議でも支援を要請する。

 左藤氏は「郵政民営化そのものに反対したのではなく、衆院段階では、法案の中身が問題だったからだ。私の考えはぶれていない」と強調した。

 左藤氏が賛成に回った背景として、造反組つぶしの動きが影響したという指摘もある。首相の懐刀、飯島勲筆頭秘書官が大阪市の大平光代助役に電話した。「オールジャパンの改革の闘士として(自民党に)協力願いたい。(衆院選に)出て下さい」。大平助役は「市民が納得するならいいが今の段階では受けられません」と答えた。

 大平助役は「だから、あなたも生きぬいて」などの著作で知られる弁護士。飯島氏は比例近畿ブロックの名簿1位を約束。さらに、左藤氏が立候補する大阪2区との重複立候補にも含みをもたせたという。出馬要請は8日の参院での郵政法案採決前からしていた。

<以下略>

毎日新聞 2005年8月11日 東京朝刊


<引用ここまで>

私自身もそういうところがあるのであまり他人を嗤えないが、
それでも敢えて言う。

これほどまでのヘタレは見たことがない。

なんだ、この左藤なる御仁は。
卑屈になるにも程があるというものだ。
この行動を以て「私の考えはぶれていない」と強弁できるのであれば、
最初にとった反対行動はいったい何だったのか、となるのがスジだろう。
それを、党本部からの締めつけがあると知るや、
わけのわからない弁明書を提出して、転向を声明する

その程度の軽佻浮薄な信念しか、この御仁にはないのか。

まあ、ないからそういう行動に出る、とも言えるが。

こういう政治家が最も信頼できない
だってそうだろう。何かある度にコロコロと態度を変えるのである。
そんな姿を見せられて、果たして有権者は納得するのか?
するわけがなかろう。仮に納得する点があるとしたら、
あの議員はただの日和見主義なんだな」という点だけでしかない。

もちろん、左藤なる御仁も人間である以上、
どこかで考えを変えることだって時にはあるかもしれない。
法案審議の中身を熟慮して民営化反対論を引っ込めることだって、
そのこと自体は何ら悪いことではないと思う。
しかし、問題はそのタイミングである。
これではまるで「自由民主党」というブランドに固執するあまり
選挙に立候補する際の公認が欲しくて考えを変えた
というようにしか受け取られない
のではないか。

よもやそんなことはないだろうと思うが、
この左藤なる御仁がそういったリスクに対して
まるで無思慮に行動している
のだとしたら、
それこそこういう御仁に国政を託してはいけないだろう。
なぜならば、郵政民営化とは別の問題でこのような行動に出る可能性だって
決して否定できないというレッテルを貼られかねない
のだから。

話が長く、くどくなったが、要するに左藤なる御仁は、
そういう内股膏薬的なことを平気でやるというイメージを
自らに植え付けてしまった
のである。

そしてそのことは、左藤なる御仁にとって
大いなるマイナスにはなってもプラスには決してならない
ということを、左藤なる御仁は強く自覚しなければならない
たかがそんなこと、などと侮るなかれ。それが政治家の見られ方なのだ。
posted by KAZZ at 01:04 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治(内閣・政府)
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