2005年08月19日

遊びじゃないのよ、選挙は

とうとう、と言うべき人物がこの度の衆院選に出馬を表明した。
Livedoorの堀江貴文その人である。
立つ選挙区は広島6区、あの亀井静香らの選挙区である。

ただ、当初言われていた自由民主党公認候補としてではなく、
無所属での立候補
だという。
どうも水面下ではいろいろとあったようだが、何にしても
正式に出馬を表明したという事実は残る。
これから様々な準備にも入るのだろう。

さて、当ブログでは、これまで、主にニッポン放送買収問題について
堀江に手厳しいことを言ってきた。
無論、この問題でも一切容赦はしない

だいたい、彼のやろうとしていることは、
単なる売名以外の何物でもなく、
彼には具体的な政治のヴィジョンであるとかが一切ない
あるのは「郵政民営化賛成」と小泉への忠誠だけ。
ならば自由民主党公認でも良さそうなものなのに、
結局、無所属という形を選んだ。
あれだけ熱心に誘ってもらっておきながら、だ。

もちろん、対立候補となる国民新党の亀井静香だって
お世辞にも褒められた政治家ではない
し、
あんなのがよく国会で闊歩できるな、と私などは思ってしまう。
時宜を間違えて設立した、例の国民新党なる新党だって、
単なる選挙用の受け皿程度の認識しかされておらず、
政策面での踏み込みは全くと言っていいほど存在しない

だが、亀井はあの選挙区ではそれなりに力を持っている。
無論、自由民主党という政党の威光もあるけれど、
結局はそれを巧く取り込んだ亀井の力量があって、
(俗に言う「地盤」「看板」「カバン」を巧く回せる力)
彼はあの選挙区で当選を続けてこられたとも言える。

そこに堀江が「自由民主党の公認」という武器すら持たず、
「無所属」という徒手空拳で乗り込もう
というのである。
これには強烈な違和感を覚える。
無所属出馬を容認した自由民主党執行部の考え方も、
最終的に無所属で出馬することを選んだ堀江の考え方も、
国民新党の考え方と同じく私には全く理解できない

要は、自由民主党としては、亀井静香が負ければ何でも良い
というようなつもり
なのだろうし、
堀江としては、これで再び名前が売れれば仮に負けても良い
というようなつもり
なのだろう。
仮に法定得票数を取れずに供託金を没収されるとしても、
堀江にとっては痛くも痒くもない程度の投資でしかなかろうし、
堀江という門外漢の登場によって、亀井陣営に動揺が走り、
結果的に亀井静香が落選すれば自由民主党も当初の目的は果たせよう。

けれども、選挙をそんな観点で利用してもらっては困る。
選挙は政治家の遊び道具ではないのだ。

自由民主党にしても、堀江にしても、そして亀井にしても、
イージーに選挙というものを弄びすぎている。
本来なら、選挙は政策本位で堂々と対決すべきものであり、
例えば堀江や亀井(あるいは彼ら以外の候補)が今回の選挙において
有権者の耳目に耐えうる政策を出せば、その政策を評価して
投票するのが本当のところ
ではないのか。

それが、マスメディアや政党及び候補個々人のさや当てによる
わけのわからないお祭りムードだけが先行し、
今回の選挙が有する本質を見失わせているのだとしたら、
全く以て本末転倒であろう。

今回の選挙は、郵政云々を問うものではない。
そんなものは、小泉とその一派が勝手に言っているだけで、
喫緊の課題とは到底言い難い。
もっと重要なのは、たかが一法案如きでここまでヒステリック
強権を発動するような幼稚な手法しか採れない政治家の政権を
果たして認めるべきかどうか
、ということだ。

もし、この手法を容認するとなると、
小泉やそのあとに続くであろう政治家が
更にこの手法を推し進める可能性は高く、
たとえその中で下された判断が誤ったものだったとしても、
トップダウンで後戻りが利かないなんてことにだってなりかねない。
一度権力を握った人間に自制を求めるのは非常に難しいものだ。
そういった傾向には一定の歯止めが必要となってこよう。

ただ、だからといって寄り合い所帯のくせに覇を唱えたがっている
民主党にストレートに勝利を許すのもどうだろう。
彼らも彼らでその存在は必ずしも盤石ではないし、
まず郵政の土俵に乗れない。審議拒否をした挙げ句、
対案すら提出できなかったのだ。

産経新聞及びFNNの世論調査では、
小泉続投を望む人が半数近くを占めている一方で、
政界再編を望んでいる人が8割近くもいるという結果が出ている。

こうなったら、一度全てをぶっ壊してリビルドするしかないだろう。
その上で改めて出来上がった幾つかの政党を軸に
日本の政治を動かしていくしかない
のかもしれない。

で、話を堀江と亀井に戻すのだが、
正直なところ、どっちも国政には無用の存在だと思う。
堀江は何だかんだ言って自社と自分のことしか考えていないし、
亀井にしても反小泉しかないような政治家だ。
せいぜい激しく鍔迫り合いでもやって、共倒れすればいいではないか。
ただ、そうなると民主党のやけに印象の薄い御仁
漁夫の利を得る可能性もあるだけに、困ったものである。

ともかく、政治家の遊びにつきあわされる広島6区の有権者の皆さんには、
心底お見舞い申し上げたい


いったい、日本は何処に行こうとしているのか
posted by KAZZ at 20:42 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 国内政治(選挙)
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こんなこといいな、できたらいいな♪
Excerpt: <ニュース> ホリエモン 無所属で広島6区から立候補 無所属ときましたか、ホリエモン。 「初めてなので」と、ホリエモン。 逃げ道を作ったな、ホリエモン。 ポケットの中から秘密の道具が出てくるぞ。 ..
Weblog: 東京おっとこまえ日記
Tracked: 2005-08-19 22:18
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