2005年08月31日

サイバラへの無力な援護

唐突だが、私は西原理恵子のファンである。
西原さんと呼ぶべきか、西原先生と呼ぶべきか、正直困るが、
この人はやはり「サイバラ」と呼ぶべきかもしれない。
若しくは「りえぞう」か。
とりあえず、以後「サイバラ」と呼ばせていただく。

恨ミシュラン」が彼女との出会いだった。
といっても、週刊朝日の連載はほとんど読んだことがない。
この連載をまとめた単行本で初めて出会ったのだ。
その単行本の第1巻を書店で手に取ってみた。
神足裕司の文章はどうってことなかったが、
サイバラの描くマンガは実に強烈なインパクトがあった

何だ、この掟破りの画風は!?

そして何もかも笑い飛ばしてやろうとするあのセンス
あの頃からサイバラはサイバラであった
今と何も変わっていないのだ。

以来、私はサイバラのマンガを買い集めることになった。
まあじゃんほうろうき」は初期の代表作と言っていい。
はれた日は学校をやすんで」や「ちくろ幼稚園」もお馴染みだ。
ぼくんち」は後に映画にもなった。
清水義範や伊集院静と組んで本を出したこともある。
群ようことの対談集も出した。
鳥頭紀行」と称してあちらこちらに飛び回り
彼女にしかできないルポもやった。
最近ではNHK朝ドラ「ファイト」のイラストで有名だろう。
その他、ここで紹介しきれないほど多くの作品がある。

詳しくは、サイバラの公式サイト「鳥頭の城」を御覧いただくとして、
今回はそのサイバラが現在、毎日新聞紙上に連載している
マンガ「毎日かあさん」について、
何やら論争が起きているとのことなので、それについて書く。

この「毎日かあさん」、簡単に言えばサイバラの子育ての様子を
フィクション仕立てでサイバラ流に描いているマンガである。
ちなみにサイバラはカメラマンの鴨志田穣氏との結婚生活中に
一男一女を設けていて、鴨志田氏との離婚後は
サイバラが子供たちを引き取って育てている。

子育てとは言っても、そこはサイバラ親子である。
母親の破天荒さを真っ当に受け継いだのか、
これがまた実に破天荒なお子さんらしい。
サイバラ流のえげつない描き方はしてあるが、
その妙味を知っていれば何の問題もなく楽しめるし、
そもそもこのマンガは本来フィクションなのだから、
現実をかなりデフォルメした部分だってあると私は思っている。

ところが、東京都武蔵野市にある
某市立小学校がこのマンガにクレームをつけた

「マンガの題材に学校を使わないでもらいたい」と。
学校の言い分は「教育的配慮」だそうだが、
サイバラも「表現の自由への侵害」との立場を崩さない。
更に学校だけでなく、父母までもが文句を言い出しているようで、
それが市側(学校側)との対立を加速させてもいるようだ。

さて、私はファンである以上、サイバラの側に立つ。
学校は「教育的配慮」などと大上段に構えた物言いしかしないが、
そんな文言を持ち出して、いったい何が言いたいのかわからない

児童の人権に配慮する?
今の学校が本当にそんなことをしてくれるのか?

他の児童や保護者への配慮?
この人たちが望んでいるのはむしろ自分たちへの配慮じゃないのか?
だいいち、サイバラの子には配慮しなくてもいいのか?

サイバラだって人の子であり人の親である
無責任に何もかも描き散らしているわけではなかろう。
それはサイバラ自身が最もよくわかっていることであって、
だからこそサイバラは彼女なりの流儀であの作品を世に出している。

教育的配慮という厳めしい文言の裏に隠された事なかれ主義が
この愛すべき作品の幅を狭めようとするならば

私は断固として武蔵野市に抗議の意思を示す

たかがこんなブログで喚き散らしてみたところで
何の力にもなれないことは目に見えているが、
それでも敢えて言う。この愛すべき作品とその作者であるサイバラに
杓子定規な縛りをかけるのは
ただの無粋でしかない
posted by KAZZ at 20:52 | 島根 | Comment(0) | TrackBack(1) | マスコミ・メディア
この記事へのコメント
コメントを書く
※いただいたコメントは必ず拝読しております。
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック

さいばらせんせいガチンコしょうぶ
Excerpt: 毎日かあさん2 お入学編 「毎日かあさん」論争、表現の自由か教育的配慮か (読売新聞) - goo ニュース 私の「りえぞう」の呼び名の元にもなっている、大好きな漫画家、西原理恵子氏が、..
Weblog: R-DIARY...りえぞうにっき
Tracked: 2005-09-01 01:36
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。