2005年09月28日

新興宗教「小泉教」とその従順且つ熱狂的な信者たち

選挙に圧勝すると、気が緩むというのか、たがが外れるものらしい。

先日の、国会における首相所信表明演説は、
その内容のあまりの乏しさと、それを裏打ちする所要時間の短さから
あまり評判がよろしくないのだが、自由民主党内ではどうも違うらしい。
聞くところによれば、あんな所信表明を以下のように評する連中がいた。
2つの新聞記事(毎日新聞夕刊フジ)から引用してみよう。

(引用開始)

<武部勤>
改革に対する決意がみなぎっていた、力強い演説だった
<石原宏高>
感銘を受け、ただ拍手をするだけだった
<片山さつき>
極めて強いメッセージのある、心を打つ演説だった
<猪口邦子>
有権者に情熱的に語っていた言葉がたくさん組み込まれていて、大変感動した
国連やイラク、大量破壊兵器の拡散という言葉も入っていたので、ほっとした

(引用ここまで)
(なお、武部発言と猪口発言の前者は毎日、それ以外は夕刊フジから、それぞれ引用)

別に国会議員は須く饒舌であるべしとは言わないけれども、
(このことについては後段で詳述したい)
表現力に乏しい若者がテレビを見たあとなどにするコメントじゃあるまいし、
この言葉の乏しさはいったい何なのかと言いたくなる。
武部に至っては自由民主党の幹事長という要職にある人物である。
それがあのようなコメントだ。
彼らがあの所信表明から「感銘を受け」ようが、
極めて強いメッセージ」を感じて「心を打」たれようが、
力強い演説だった」と思おうが、「ほっとし」ようが、
彼ら自身の勝手だが、郵政改革以外に取り立てて関心も持たず、
他のことについてはサラリと流しただけ味も素っ気もない演説

あんなにまで持ち上げなければならないとは、
いやはや、まさに小泉カルトであろう
きっと彼らは新興宗教「小泉教」熱烈な信者であるに違いない。
教祖様の有り難い御託宣に、諸手を挙げて賛意を示し
そしてひれ伏すことが正しいと思い込んでいる様子は、
度々社会問題化する新興宗教の集会の様子何ら変わりがない
見ていて気持ち悪いとさえ言える。

更に自由民主党においては、新人議員の秘書人事についても
前秘書ではなく、新人が望ましい」などと言っている
という。
一見、清新さをアピールするかの如き言動に思えるが、
その前によく考えてみてもらいたい。
政党が個々の議員秘書人事にまで口を出すという行為が
議員の政治活動に一定以上の制約をもたらす恐れがある
ことや、
公職選挙法等の国会議員に関わる法律等への無知から
様々な問題を引き起こす可能性がある
ことについて、
何一つ頓着することなく、このようなことを言い出すのだとしたら、
自由民主党はとんでもなくルーズな意識によって
単なるイエスマンしか育てたくないと吐露している

無用の勘繰りを受ける可能性を有することに気づいていないのではないか。

さて、こうした自由民主党が今回の選挙において
いったいどんな議員を輩出したかと言えば、
杉村太蔵なる弱冠26歳の能天気な若者に代表される
何にも考えていないであろう連中ではないか。
件の杉村の場合、党からも「当選はあり得ない」と言われて
比例名簿のかなり下の方員数合わせのために名前を据えられた
らしいが、
(杉村は自由民主党比例南関東ブロック第35位)
それが何を間違ったか当選してしまい
その事実に本人がすっかり舞い上がってしまったようで、
その結果、「グリーン車に乗りたい」だの「料亭に行きたい」だのという
子供じみた発言につながったのではないだろうか。

これが、例えば26歳の一般庶民が言うことだったら
微笑ましいの一言で片付けられるところだが、
杉村は如何なる事情があろうが国会議員である
もちろん、彼を焚きつけたマスコミにも責任の一端はあるだろうが、
そんな焚きつけにイージーに乗ってしまう杉村の自覚のなさこそ
最も問題にされるべきこと
ではないだろうか。

無論、杉村のようなケースは、あくまでも極端なケースだが、
やれ「刺客」だ、「新人」だと誰もが騒いで煽てまくる現状には
やはり問題がある
と言わざるを得ないし、
あのバカバカしいほどのワンフレーズポリティクスによって
そうした空疎な喧噪を作り出した自由民主党
と、
その頭目である小泉純一郎の責任は、きわめて重い

だが、小泉や自由民主党がそれらを本当に理解しているとは思えない
今回の杉村の会見にしたって、
本人の申し出というよりは自由民主党主導で行われたようなイメージが強く、
(一応は本人が党に申し出た格好になっている)
そこでの言葉にも何か真剣味というか、誠実さが足りない気がする。

もちろん、先の衆議院選挙でここまで圧勝することなど、
当の自由民主党内ですら想定していなかったであろう
とは思う。
しかし、選挙に党公認の立候補者を出すということについて
彼らがあまりにも軽い意識しか有していなかった
ということについては
紛れもない事実であり、言い換えればそれは、
即ち有権者に対する愚弄以外の何物でもないと言える。

83人もの新人議員を出して大はしゃぎするのはいいけれども
彼らの存在が小泉や自由民主党のアキレス腱になるであろうことを
もっと自由民主党は強く意識しなければならない

国会議員の勉強会などというものをやってはいるようだが、
(できれば、こちらのエントリも御参照いただくと有り難い)
そのようなお仕着せ(というよりポーズ)によって、
本当に彼ら新人が政治を理解できるような気がしない

自由民主党は、選挙に圧勝したことで逆に苦しむような気がする。
その兆候は、ここに書き連ねた現象として既に表出している
posted by KAZZ at 02:42 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | 国内政治(政党)
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