2004年10月13日

ダイエーが最後までこだわったものは?

とうとう、ダイエーが産業再生機構を活用する形での
企業再建に乗り出すことになった


元々、ダイエーとしては産業再生機構の活用を拒否してきた経緯があり、
UFJ・SMBC・みずほの3銀行からなる
メインバンク連合との話し合いは、決まって平行線を辿っていた。
それが一転して、産業再生機構活用による再建を行うことになった。

ダイエーが最後までこだわり続けたものは何だったのか。
私の貧弱な想像力で考えてみるに、
それは恐らく、経営の自主性であろうと思われる。
要するに、銀行(あるいは再生機構)任せの経営によって
自主性を損なうよりも、自らの舵取りができる権利を留保すべく
民間資金の活用を促す狙いがあったと考えられる。

ところが、現実にそれはできなかった。

いちばんの問題は、メインバンクグループのうち、
UFJが抱える立場の微妙さではなかったか。
UFJは御存知のように、非常に経営状況が良くない。
もちろん、ダイエーの不良債権もその最たる原因の一つだが、
それ故に、この状況を放置することはできないという
強い危機感があったと思われる。

更にこの夏、UFJは合併問題でミソをつけてしまった。
三井住友信託銀行との合併を反故にし、
東京三菱銀行との合併を狙ったわけだが、
経営陣のこのような態度もUFJを迷走させた一因である。

そして、先日、これに追い討ちをかけるが如く、
金融監督庁の検査忌避問題が浮かび上がったばかりだ。
要するに、メインバンクの一つであるUFJそのものが、
実は相当にマズい状況にあったと考えられる。

ダイエーがもしこの状況下でゴネ続けた場合、
逆にUFJの破綻などという事態を招きかねず、
そのことによって企業としての責任を問われる可能性もあった。

相打ち・共倒れするよりは、実を捨てて名を取るしかなかった。
今回のダイエーによる産業再生機構活用決断の裏には、
恐らくそのようなことがあったのではないかと思われる。

ただ、私自身はこのことでダイエーを責めるのは酷だと思っている。
一言で言えば、UFJが自分の尻も拭けないほどの状況にあるのが
いちばん悪いのであり、そのUFJのメンツを立て、
自らの討ち死にを選んだダイエーの犠牲的行動を最大限活かすべく、
UFJを中心とした銀行団は、産業再生機構と連絡を密にし、
最大限、ダイエーに配慮した経営再建計画を作っていく必要がある。

ともかく、ダイエーはUFJをはじめとする銀行団にボールを投げた。
受けたUFJ以下の銀行団の責任は非常に重い。
posted by KAZZ at 20:13 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内事件・社会
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