2005年10月19日

公約の進捗ですか・・・

長野県の田中康夫知事が掲げた公約が、
果たしてどの程度進捗しているのか。
これを、民主党長野県連がプロジェクトチームを作って
検証しようじゃないかと言っている


と言ったって、現実に何処まで進捗しているものやら
かなり怪しい気もしなくはないが、
ひとまずその作業をやった上で、来夏の知事選でどうするかを決める
判断材料の一つにするんだそうだ。

ちなみに、田中県政の代名詞的な存在である「脱ダム宣言」は
田中が知事就任後に言い出したことであって、
2000年の知事選の際の公約ではなかったし、
2002年の出直し知事選でも公約(宣言)の補完的役割しか果たしていない。
以下、「脱・記者クラブ宣言」や、
マンション軽井沢メソッド宣言」も同様だ。

先般の衆議院選挙の際などに
田中は「県の借金を大幅に減らした」と吹聴していた。
皆さんもテレビなどで見聞きしたことがあると思う。
しかし、これも実は基金の取り崩しなどがあっての話で、
行政改革や経営努力の成果によるものではないことは、
既に多くの人々が明らかにしている。

民主党が検証する公約のベースになるのは
2002年出直し知事選時の「5直し8宣言」だと思われる。
そこに並ぶ文言は一見すると立派なものだが、
実際にこれらが果たして本当に進捗しているかは疑わしい。

例えば、以下の文言。

長野県公共事業入札等適正化委員会」の助言を仰ぎながら、電子入札の本格的導入や指名枠の拡大等、談合しにくい発注・入札制度を創設します。
(四、「『県庁変えます・変わります』宣言」より)

下水道工事の事業者選定を巡って働きかけがあったかどうかを
当の知事本人が百条委員会にて問題にされている
(現在もこの委員会は継続して行われている)

更に、以下の文言。

長野五輪における五輪招致委員会の会計帳簿紛失問題に関し、第3者を加えた「帳簿問題等再調査委員会」を知事直属で設置します。
(四、「『県庁変えます・変わります』宣言」より)

確かに委員会は設置されたが、調査は遅々として進んでいないという。
それもそのはずで、田中の有力後援者の中に、
この問題に関与する人物がいる(とされている)ため
である。

まだある。

スリム化した行政組織のもと、人口は少なくても活力にあふれる欧州各地の小規模な町村の智恵に学び、集落単位(コミュニティ)の活力を取り戻します。
(五、「『集落単位からの活力』を取り戻そう宣言」より)

行政組織のスリム化というが、現実には常軌を逸すると思われるほど
多数の人事異動が繰り返され、そのスパンが短かったりするため、
業務が停滞したりするケースが多い
のだという。

もう一つ。

はじめに数合わせありきの国主導型市町村合併とは一線を画した、地方自治体のあり方に関する「長野モデル」を具体的に策定し、地域事情に即した相談や協力の体制を確立します。
(五、「『集落単位からの活力』を取り戻そう宣言」より)

この活動のベースになるものとして、
コモンズ支援車なる特殊な車両を導入しようと予算案を提出したところ、
不明瞭な算出基準(車の機能に直接関係のない塗装費等)があり、
これまでに何度か予算案が通らない
という状況が出ており、
直近の9月定例県議会でも否決されたばかりだ。

ついでにもう一つ。

二酸化炭素等の排出を削減するため「長野県地球温暖化防止条例(仮称)」を制定し、"日本のスウェーデン"を目指して規制内容や技術基準を具体化します。
(八、「『21世紀の循環型社会』宣言」より)

長野県には「木製ガードレール」の導入という話があって、
実際にこれまで何度か予算案として県議会に提出されている。
なるほど、県産間伐材を利用するという取り組みは良いのだろう。
但し、これにも問題があって、金属製ガードレールに比べて
費用対効果の面で疑問符がついている
のだという。
そのため、コモンズ支援車同様にこれも予算案が通っていない

まだ多数有るが、様々なサイト等で言及されていることもあり、
ここではひとまずこの程度としておく。

何にしても、相当に欲張った感のある「5直し8宣言」のうち、
実際に実行されたものはそれほど多くないようである
民主党長野県連がどの程度の進捗度を及第点とするかはわからないが、
既に5年も知事の任にありながら、
県内の懸案よりも他のことの方が大切だと言わんばかりの行動姿勢
(新党日本の代表職に就いたことなどは、まさにその典型である)
さも当たり前の如く実行するだけで、それに対する懸念などに
誠実に応える姿勢がない
田中に、果たして及第点がつくのだろうか?
その点が些か疑問である。
posted by KAZZ at 20:15 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 田中康夫長野県政
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