2004年11月04日

【臨時】ブッシュ再選【臨時】

結局、ケリーが敗北宣言をし、ブッシュが勝利宣言をすることで、
4年前のフロリダ・インシデントの再来は避けられる形になった。
ブッシュが引き続きアメリカ合衆国大統領の座に就いたというわけだ。

とはいうものの、これで本当に良かったのだろうか。
4年前は民主党の対立候補がアルバート・ゴアという超強力な人物で、
ブッシュは所詮親の七光り程度にしか思われていなかった。
支持率は投票直前まで激しく拮抗し、得票率もほぼ互角。
それが例のフロリダを巡る悶着に発展し、
繰り返された集計の結果、どうにか大統領の座を射止めたが、
この4年間、ブッシュは「偽物の大統領」と言われる可能性すらあった。

あの「9・11」と「対イラク戦争」さえなければ、だ。
あれらによって、ブッシュは内政でヘマをやらかすこともなく、
「テロリズムと、それを司る勢力」を敵として据えておけば
何をやっても許されるような状態になったのである。
その意味からすると、彼はオサマ・ビン・ラーディンをはじめとする
テロリストたちに感謝しなければなるまい。
彼が引き続き大統領の座に留まれることになったのは、
間接的にはテロリストたちのおかげなのだから。

ブッシュは今後も「テロとの戦い」を前面に押し出すだろう。
というより、彼にはそれしかないのだ。
他に彼自身をグレードアップして見せる方策を、彼は知らない。
彼だけがそれを知らないのならまだしも、
ネオ・コンサバティブと呼ばれる彼の取り巻き連中も、
彼が所属する共和党の連中でさえも、誰一人知らないのである。

そこに、今のアメリカが抱える煩悶と悲劇があるように思う。
彼が対外的に勇猛果敢な態度を取っていられる間はいい。
だが、テロリズムの波が落ち着いて、彼が国内に目を向けた時、
放置してきた物事を、彼が取り立てて大切に思わなかったとしたら・・・。

勝つには勝ったブッシュであるが、
それでも投票した有権者の半数近くは、
彼に明らかにダメ出しをしている。
恐らく、彼に投票した共和党支持者でさえ
何かがおかしいと思い始めているのではないかという気もする。

「対テロ」しか能がないブッシュが、
次期4年のうちにそこに気づけるかどうか・・・。
それが「次のアメリカ」を占うキーポイントになると思われる。


【注】:明日の更新はお休みします。御了承ください。
posted by KAZZ at 19:34 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外政治
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