2005年11月23日

結党50年の自由民主党について雑感など

自由民主党結党50周年記念大会なるものがあったそうだ。
(ちなみに、自由民主党のサイト及びWikipedia「自由民主党」の項)

以下、その模様を報じた新聞3紙の記事へのリンクを貼ってみる。

産経新聞 / 讀賣新聞 / 毎日新聞

本来の結党日は11月15日。
但しこの日は紀宮様と黒田慶樹さんの結婚式当日だったため、
式典開催を1週間ずらしたという。

1955年11月15日、いわゆる「保守合同」によって誕生した。
日本民主党(現在の民主党とは無関係。最終的な党首は鳩山一郎)と
日本自由党(最終的な党首は緒方竹虎)が合併する形で
(但し、日本民主党は元々日本自由党から分裂してできた政党である)
自由民主党が誕生している。

結党以後、1993年8月〜1994年6月の約10ヶ月間を除いて
一貫して政権与党の座を単独で、若しくは連立与党の一角(中軸)として、
担ってきているという意味においては、
日本の政治をリードしてきたという言い方が最も相応しい政党である。

結党の経緯から考えてもわかるように、
元々が寄り合い所帯で始まった政党だけに、
広い意味での団結はあったが、
中はと言えば幾つかの派閥に分かれていった。
もちろん、現在でも派閥は存在する

(小泉は派閥政治の解消について言及しているようだが、直近の選挙の結果、その力の配分構造が変化したというだけで、根本的な派閥解消はなされていないと考えた方が良い)

ともあれ、その状態で50年やれてきたというのは、
一種の奇跡と言っていいのかもしれない。
もちろん、途中では何度かの大きな紆余曲折を経ている。
新自由クラブ日本新党新党さきがけ新生党などという政党への
議員の流出を生んだこともあった。

(特に新生党の誕生は自由民主党にとって最も厳しかったようで、細川連立政権が誕生することになり、自由民主党は野党となった。もっとも、結党時の自由民主党以上に寄り合い所帯的な色彩が強かったこの連立政権は、結果として1年足らずで瓦解してしまったが)

ともあれ、そうした一時的な沈滞を経つつ、現在に至っている。

最近では、野党の十八番であった「改革」なるフレーズを前面に出し、
また小泉の「自由民主党をぶっ壊す」なるスローガンの下に
様々な独創的施策が行われてきた印象があるにはあるのだが、
小泉が総裁就任以来「ぶっ壊」してきたものは、
要するに旧来から連綿と続いてきた派閥力学の構造にしか過ぎず
本質的には何もこの政党は変わってなどいない

むしろ、選挙協力が必要だという理由だけで
(他にも理由はあるのだろうが、それだけと言いきっても過言ではなかろう)
必要もないのに未だに公明党などと手を組み
それに伴い自由民主党という政党のアイデンティティを
(部分的にではあれ)放棄するような真似を平気で行うという、
わけのわからないことをやっていたりする。
もういい加減に、公明党を連立から外せばいいと思うのだが、
それさえ検討しようともしない。
(少なくとも、私の知る狭い範囲では、だけれども)

確かに、結党50年目の節目の年で
衆院選であれだけの大勝という結果を得たことは
彼らにとって無上の喜びなのかもしれない。
式典でもそうした色合いが幅を利かせていたようである。

が、本当にそれでいいのかという気はする。
何せこの御時世だ。内外に多くの問題を抱えている。

例えば領土の問題。北方領土や竹島に例を引くまでもなかろう
あるいは中国による東シナ海ガス田開発の問題もある。
最も忘れてはいけないのが、北朝鮮による日本人拉致問題だが、
これに関しては一時に比べてアクションが鈍くなった印象さえある。
(外交問題は他にも多々あるが、ひとまず近場の出来事で且つ最重要と思われるものについて幾つか列挙してみただけなので、念のため)

国内に目を移せば、数字上の景気は回復途上かもしれないが
実態が果たしてそれに伴っているのか
という問題もあるし、
少子高齢化就労人口の減少地方も含めた行財政改革
その他数多の問題が常に横たわっている印象を受ける。
そして、それらの多くは(実際に改善に向かって進んでいるものもあろうが)
改善されているような気がしないように見える。

このように、掛け声やスローガンばかり声高に聞こえてきて、
実際に何かをやっているというイメージが湧かない
のは
いったい何が原因なのだろうと考えるに、
それは結局のところ、小泉の「とりあえず何か言っておこう」式の
ある種の無責任な政治姿勢が原因ではないか
と思える。
また、マスコミもそうした姿勢を面白がり
(意識するしないに関わらず)後押ししたために、
政治行動の実態が明確に見えてこない結果につながっているように思える。

(もちろん、上記のようなことだけが直接の原因の多くを占めているわけではない。あくまでも原因の一側面に過ぎないことを付記しておく)

ともかく、50年も存在していれば
何処かしら変節するのは仕方がないことかもしれないが、
おかしな方向に向かないようにだけはしてもらいたい
それが、与党第一党としての責任というものであろう。

(どうでもいいことだが、何かと話題の新人議員・杉村太蔵に立党50年宣言をやらせたというのは、いったいどういう了見なのだろう。あれは自由民主党の捨て身のギャグのつもりなのか。単にマスコミ受けを狙ったパフォーマンスのつもりなら、評価のしようもないのだが・・・)
posted by KAZZ at 09:51 | 島根 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治(政党)
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